初めまして
melloと申します
今回はテーマは『語彙と教養』です
本記事は複数作品のネタバレが多分に含まれています
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
知らない言葉に出会った時に逆切れするような人間がまともな人間な訳が無い
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は先日、X(旧Twitter)にて話題になっていた『無言の帰宅』についてです
行方不明の夫を捜索する奥さん
— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) 2025年9月25日
↓
奥さん「夫が見つかりましたが、残念ながら“無言の帰宅”となりました…」
↓
スレッズ民「良かったですね✨」「これだけ心配かけといて無言とか頭大丈夫?」「無言?まずは謝罪だろうが!」
“無言の帰宅”の意味を知らない人が不謹慎なリプを送りまくる#不謹慎速報 pic.twitter.com/9kNfQ6J0U2
大元のポスト(旧ツイート)が見つからないので、滝沢ガレソ氏の引用ポストを貼り付けておきます
見て頂いたらお分かり頂ける様に、大元のポストのコメント欄に『無言の帰宅』の語彙を知らない人達が、言葉を言葉のまま捉えて、ポスト主への態度が失礼だ
とコメントしている様です
知らない言葉があるのは普通です
皆が皆、日本全国全ての言葉を理解している訳ではありません
私も、多くの語彙を知らないままに生きて居るでしょう
では何故今回、こんな話題・騒動になったのか?
それは恐らく、普段から本を読まないからだと私は考えます
小説で『イニシエーション・ラブ』という作品があります
乾くるみ氏の恋愛小説であり、本編内のどんでん返しによってミステリー小説であると言う人も居る作品です
小説自体は2004年に発行された様ですが、2014年にテレビ番組『しゃべくり007』という番組でお笑いコンビ『くりーむしちゅー』の『有田哲平』氏が「最高傑作のミステリー」と評した事で、人気が沸騰し2015年に松田翔太・前田敦子主演の映画化もなされました

私自身は本小説を2011年か12年くらいに読んだのですが、感想としては「ふーん。叙述トリックか」と、高評価でも無く低評価でも無く、という感想でした
なので、その後、社会的に物凄い高評価を得ている事に疑問を感じずには居られませんでした
私が「ふーん」という感想になったのは、それ以前に『叙述トリック』の作品を何冊か読んでいたからだと思います
確かに、私が初めて叙述トリックの作品に触れた、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を読んだ時は、結構な衝撃を受け、興奮した事を覚えています
初めては衝撃や興奮があるのは当たり前です
が、2度目3度目ともなると慣れてきます
感想が「ふーん」程度の感想になるのは2度目意向だからです
恐らく、件の有田哲平氏は叙述トリック作品を見た事が無かったのでしょう
その経験こそが『語彙』であり、本を読むという事なのです
さて、話を戻しまして
無言の帰宅について、何故これほど話題・騒動になったのかというと
最初に、本も読まない・語彙も無い人達が、無言の帰宅ポストを字面だけ見て
『奥さんに対して失礼な態度を取る旦那』
という印象を受け、強い言葉で旦那を非難してしまったからだと思われます
だからこそ、その後に『無言の帰宅』という言葉の意味を指摘されて気付いた時に気恥ずかしさから逆切れしてしまったのだと思われます
語彙が無い=頭が悪い
という風に自分の中で解釈し、謝罪するのではなく、逆切れする事で自分自身の尊厳を守りたかったのでしょう
が、知らない言葉に出会った時に逆切れするような人間がまともな人間な訳が無いと思います
というお話でした
追記

X(旧Twitter)にて、こんなポスト(旧ツイート)も見かけました
何と言葉にして良いか分かりませんでしたが、何となく私が言いたい事を言語化してくれているyoutubeが有りましたので、載せておきます
つまりは、表現が幼稚化された作品をいくら見ようとも語彙は身に付かないし、表現が『難しい』『分からない』作品を見る事でしか語彙を得る事は叶わないのではないかと思います
















