前髪下ろしおじさんは学歴差別と同じ思考

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『前髪下ろしおじさん』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

こういう人はこんなタイプの人間とカテゴライズしたがる人である

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は前髪下ろしおじさんという言葉についてです

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まぁこういった「こうすると他人から嫌われるよ(今回は女性からモテないよ)」と言って、他人をコントロールしたがる人の意見を聞く必要は無い訳ですが、実際問題、前髪を下すという髪型自体は若者のヘアースタイルであるという意見には賛同する所です

 

元々、日本人は前髪を下す文化はありません(特に正装時は)

時代劇などで良く見られる『ちょんまげ』というヘアースタイルは、古くは冠の中へ髪を入れる為の髪型でしたが、時代が進むにつれて同時に兜を被る為に髷を解き始めました

ただし、結局正装時はちょんまげをする必要があるので髪型として変える訳にはいきませんでした

つまり、普段から額髪を剃り上げ、必要に応じて髷を結うというスタイルな訳です

また、髷を作るためにはそれなりの長さの髪が必要な事から、少年は冠を被る事が出来ません

そこで、髪が十分に長くなって髷を結える時期になって初めて一人前の武士と認められる訳です

これが元服です

ちなみに、元服の儀式の際に一人前の武士の証である烏帽子を被せる役目を負うのが、烏帽子親と言い、元服までの間、少年を一人前の武士とすべく本当の親に成り代わり、指導・世話をする人の事を言います

元服を済ませた一人前の武士に対して指導・世話をする人は必要ありませんから、烏帽子親は元服の儀式を最後に関係が終了します

ちなみに、長崎の天草地方の『天草四郎』という人物に関する文献の多くは「前髪の童」という表現が頻出します

これは、前髪を下ろしている少年=子供という図式を表しています

つまり、子供のする事として事態を矮小化する狙いが有った物と考えられます

 

話を戻します

戦国時代・江戸時代において、前髪を下すのは元服前の少年の髪型として一般常識の認識があった事は事実です

また、現代に於いてもバブル期の考えを持つ古い人間は、7:3分けが社会人として正しい髪形であると考えるご年配の方々も多く居ます(その頃でも前髪を下ろしているおじさんは居たと思いますが)

つまり、「前髪下ろしおじさんは気持ち悪いし幼稚である」という主張には一定の理があると考えられます

と同時に、前髪を下ろしているからと言って=気持ち悪く幼稚であるという証明にはなりません

そもそもが、「この人は前髪を下ろしているから、気持ち悪いし幼稚だ」という一個人の個人的感想でしかありえないお話なので、万民に受け入れられる答えはありません

 

私も個人的には、良い歳した大人が前髪を下してたら「信用ならないな」という感想を持ちます

ですが、それは所謂、学歴差別と同じ思考回路です

東京大学卒の人間が高卒の人間を見下す様に

京都大学卒の人間を敵視する様に

東京大学卒の後輩に対して無条件に仲間意識を持つ様に

結局、その人にとって、相対する人間がどんな人間であるかという物差しでしかなく、他人に対するカテゴライズの一種と言えます

そんなカテゴライズしたがる人に好まれる為にわざわざ自分を変える必要はないと感じます

というお話でした