ハイエンドノートパソコンという虚構 

初めまして

melloと申します

 

今回は現代のネット社会では必須(最近の子らはスマホだけで良いという人も多いらしいですが)と思われるパソコンについてです

興味が無い方は申し訳ありません

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

ハイエンドパソコンが欲しいのならデスクトップを買うべき

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

さて、パソコン選びというのは、ネット社会である現代では重要かと思います

パソコンでゲームが出来るSteamによってゲームが流行り、YOUTUBEが流行って個人で動画編集・画像編集をしたり、映像サブスクリプションサービスが流行ってパソコンで映画やドラマやアニメを見たり

 

漫画、NARUTOに出てくる我愛羅の言葉を借りれば

 

砂(パソコン)さえあれば…何でも出来る

 

 

という事です

 

時価総額世界一位であるアップルは、自社生産でOSなどのソフト面からiPhoneiPadMacといったハード面まで生産している企業です

 

まさに世界を変えた企業ではありますが、そんなアップルも最近はMacのCPUにMチップと言われる、iPhoneなどの小型端末で使われていた物をアップグレードした物を逆輸入した形で取り入れています

 

つまり、世界的に見てCPU性能の最先端は、もう必要とする人が少なく、必要十分な性能をすでに備えているのではないかと言われています

アップルでの売り上げの大部分を支えるiPhoneであっても、直近の進化は、カメラの進化だったり、バッテリーの効率化だったりとなんら目新しいものはありません

昔からのアップルファンのユーザーがよく言う「ワクワク感」や「ドキドキ感」は非常に少なくなっていると言わざるを得ません

 

そうする内に、日本では(不景気という事も相まって)若者がパソコンに見向きもせず

スマホで良いじゃん」となっているそうです

私の様な老害は未だにフリック入力ができず、文字入力はキーボードでやりたい人間とは対称的に若者はキーボード入力ができない子も居ると聞きます

 

しかし、実際、ゲームをするとなっても、スマホ向けのゲームは対象のスマホ範囲を広げたいが為に、画質やFPSなどに拘れずどうしても同じ様なゲームになりがちです

 

そうかと言われれば、激重ゲームを開発しても一部のハイエンドスマホでしかまともにプレイできなかったりとストレスが溜まります

 

そこで、パソコンを対象にしたゲームになるのですが、パソコンゲームであってもあまりに古いパソコンだと現代のスマホにも劣る性能しか無い物も多く

常に最先端の物を買わなくてはならないのですが、そこで注目されたのがグラボ(GPU)です

大抵のゲームで求められる性能というのは画面をハッキリと綺麗に早く映し出す機能ですから、他の処理とは別製品にしてしまおうという判断です

 

そうすることで、CPUは多少古くともGPUが良いものを使っていれば最先端のゲームでも快適にプレイできるという訳ですね

 

さて、このグラボですが、実際の商品を見てもらえば分かりますが、ハイエンドな物はかなり大きいです

 

ゲーミングパソコン(ゲームをする目的で高性能化を目指したパソコン)のケースは、この大きいグラボを内部に収めるためにケース自体が大きく成らざるを得ません

 

そうすると、自室に大きなパソコンが鎮座する事になり、非常に邪魔です

掃除の度に重たいパソコンを動かしたり、引っ越しが多い人にとっては持ち運びも大変です

 

そこで魅力的なのが、ゲーミングノートパソコンです

 

一般的なノートパソコンに比べて少し大型で、ゴツい印象ですがデスクトップパソコンとは比べるべくもありません

 

ここで、あれ?っと思われた方も居るでしょう

上記のように普通のデスクトップパソコンでも良いグラボを入れるためにパソコンケースが大型にならざるを得ないと書きました

そんなグラボがノートパソコンに入るの?という疑問です

後述しますが、実際は入っていません

名前は同じ名前を冠していますが、実質は薄型の別物が入っているのです

 

 

実際、私も引っ越しが多く、今現在はノートパソコンを使用しております

 

スペック表を見比べて見ても、文字上はデスクトップパソコンとノートパソコンではそこまで性能差が大きく開く事はありません(超ハイエンドは別です)

 

 

 

ゲーミングパソコンの大家であるガレリアから例を拝借します

 

ノートパソコン

 

 

デスクトップパソコン

 

 

このゲーミングノートパソコンのグラフィックス(グラボ…つまりはGPU)の欄にご注目ください

GeForce RTX4060 8GB LaptopGPUとあります

この『LaptopGPU』というのが曲者で、RTX 4060という名前を冠していますが、ノートパソコンの内部に入れるために簡略化された薄型のGPUなのです

普通のRTX 4060と思っていたら痛い目を見ます

 

さて、ではスペックの比較をしたいと思います

 

比較

左がノートパソコン右がデスクトップパソコンです

 

価格

18万4980円と16万9980円

デスクトップの勝ち(差1万5000円)

 

CPU

i7-13700Hとi5-13400F

パスマーク(性能テスト値)

26134と25979

ノートパソコンの僅差の勝ち(差155)

 

GPU

RTX4060 8GB LaptopとRTX4060 Ti 8GB

3D Mark Time Spy Graphids(性能テスト値)

10434と13473

デスクトップの勝ち(差3039)

 

ストレージ

500GBと1TB

デスクトップの勝ち(差500GB)

 

 

これら上記はそれぞれのパソコンの理論値です

最高状態からの数字になりますので、普段使いからこの数字が出るわけではありません

そして、この但し書きは基本的にノートパソコンに有利です

 

なぜなら、ノートパソコンには致命的欠陥が二つあるからです

その二つは、排熱問題とバッテリー問題です

 

ノートパソコンは軽くて小さくて持ち運びに便利、というメリットの為に排熱効率の低下とバッテリー依存という解決不可能な問題を抱えています

 

これはノートパソコンがどれだけ進化しても…いや、むしろ進化すればするほど、つまりは高性能になればなるほど大きな問題となって立ち塞がります

 

ノートパソコンは高性能になればなるほどその内部が複雑化し、絶対的に必要な物の体積が増えます

つまりは排熱できずに内部に熱が籠ります

 

ノートパソコンは高性能になればなるほどバッテリーを大きく消費するので、バッテリーの使用効率を上げたり(当然、限界はあります)、バッテリーの最大容量を上げたりしなくはなりませんが、それはつまり排熱問題をさらに悪化させます

 

ノートパソコンにとって有利な条件で比較してもノートパソコンが勝っている面は少なく、そしてそれは時間経過とともにさらにノートパソコン不利に傾いてくるのです

 

ノートパソコンにとっての唯一のメリットである、軽くて小さくて持ち運びできる

というメリットに大きな魅力を感じる人しか、ハイエンドノートパソコンを買う理由はありません

 

ノートパソコンには解決不可能な問題があり、進化の道の先に未来はありません

ハイエンドパソコンが欲しいのなら、デスクトップパソコンを選ぶのがベターと言えるでしょう