川勝知事の発言を物凄く好意的に見てみると、そんなに悪い事を言っている訳ではない

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『言葉の受け取り方』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

やはり、政治家に求められる能力は倫理観であり、有権者からの信頼感である

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は静岡県知事である、川勝平太知事の問題発言についてです

本問題発言は、今年静岡県庁へ入庁した新入職員への訓示での発言です

本問題発言の原文は以下の通りです

『野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものを作ったりということと違い、みなさまは頭脳・知性の高い人たち…』

この発言に「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものを作っている人達は知性が低いという事か」と職業差別なのではないかという非難が集まっています

 

まぁ、ニュートラルに判断して、失言であるのは間違いありません

ちなみに私は個人的には、川勝知事はリニア関係での行動を見る限り、日本の国益を損なう売国奴であると考えていますし、辞任は静岡県民はもとより、日本国民として喜ばしい事と考えています

ただし、今回は川勝知事の失言に対して「本当に職業差別なのか?」という、逆の立場から考える為に、物凄く好意的に見てみます

『野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものを作っている人達』

という括りは何に属するか?

 

一次産業とは、自然から直接に富を取得する業種です(農業・林業・漁業など)

二次産業とは、原材料を人工的に加工して富を取得する業種です(製造業・建設業・電気ガス業など)

三次産業とは、一次・二次に分類されない方法によって富を取得する業種です(小売り業・サービス業など)

では川勝知事の発言で登場した人達はどうでしょう?

 

・野菜を売る人

これは一次産業の様に思えて、売る人ですから三次産業の小売りに当たります

・牛の世話をする人

これは酪農の事ですから文句なしに一次産業です

・ものを作る人

作るという事は加工している訳ですから二次産業という事になります

 

つまり、整理すると川勝知事はマスコミなどが騒いでいる『一次産業への職業差別』を行った訳ではなく、一次・二次・三次全ての職業を差別した訳です

そして『全てを差別する』というのは言葉として正しくありません

それを言うのであれば『選民思想』の方が正しいと思われます

 

この訓示を正しく読み解くとこうなります

「自ら富を生産している職業の方達は、昨日と全く同じ仕事をしている事が立派な事であるが、国民・県民に寄り添う事が仕事の我々公僕は、ただ漫然と昨日と同じ仕事をしていて良い訳ではない。精一杯頭を捻って国民・県民に奉公する事こそが、我々公僕の仕事である」

という事です

こう聞けば、我々一般庶民からしたら悪い気はしません

つまり、発言内容を正しく読み解けば、川勝知事は別にそんなに悪い事を言っている訳ではないのです

 

ではなぜ、本発言がこれほど取り沙汰され、糾弾されているのか?

その要因の一つはマスコミが馬鹿騒ぎしている事もありますが、本当の原因は有権者からの不信感です

普段から、川勝知事は有権者から「職業差別してそう」という印象を与えていたから、こんな揚げ足取りの様な問題で、ここまで問題が大きくなった物と思われます

やはり、以前にも記事にしましたが、政治家に最も求められる能力は倫理観であり、その倫理観を有権者に信じて貰えていなかった事が発端となったのではないか?と考えます

melloblog.hatenadiary.com

というお話でした