初めまして
melloと申します
今回は最適なポートフォリオとは?というテーマです
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
株式50%債券50%のポートフォリオはGPIFも行っており、日本国のお墨付きが付いている
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回はポートフォリオのお話です
ポートフォリオとは、金融商品の所有割合の事で個人資産の内訳として、株式が何%、債券が何%、不動産が何%…という事を品目毎に表す事です
私は、以前の記事で「金融資産は株式と現金だけで良い」としました
そして、そのポートフォリオは株式50%現金50%がもっとも好ましいと書きました
その主張の根拠は、ベンジャミン・グレアム氏の本から引用させて頂きました
今回はそれが正しいのか?というお話です
さて、まずは前提条件ですが、ベンジャミン・グレアムもウォーレン・バフェットもアメリカ人です
すなわち、アメリカ国債や地方債等を購入するのに為替コストやリスクが存在しない事になります
それに比べ、我々日本人にとってアメリカ国債や地方債等はドル転によるコストとリスクがある為、アメリカ人に比べてアメリカ国債や地方債等を買う事のメリットが少なくなります
では、日本国債はどうかと言いますと、アメリカ国債や地方債等に比べてリターンが段違いに低いので、アメリカ人が語る国債のメリットは、日本人はあまりあてにしてはいけません
で、あるのであれば、変に有能ではない商品にわざわざ投資をする必要はありませんので、50%は現金のままが良いとしました
さて、話は変わりますが、日本株式の最大の保有者は誰かご存じでしょうか?
それはGPIFです
正式名称を『年金積立金管理運用独立行政法人』と言います
GPIFは上記で日本株式の最大の保有者と言いましたが、実は世界最大の機関投資家でもあります
運用資産は実に約170兆円にも上ります
その規模の大きさから『市場のクジラ』と揶揄されたりもします
GPIFの様な年金基金は世界各国にあり、運用資産高で言うと、
1位 日本 17億3100万米ドル
2位 ノルウェー 14億3700万米ドル
3位 韓国 7億9800万米ドル
4位 米国 7億7400万米ドル
5位 オランダ 6億3000万米ドル
…
と続きます
テレビなどのメディアでは「国民の年金を投資のようなギャンブルに使うなんて許せない」と世論誘導する内容が多いのですが、GPIFは世界から見ても相当保守的な運用を行っています
運用国は
CPPIB カナダ
GPF-G ノルウェー
GPIF 日本
です
GPIFのポートフォリオは、前述のグレアムと同様で、株式50%債券50%です
詳しくは、日本株式25%、外国株式25%、日本債券35%、外国債券15%となります
株式と債券という資産クラスを統合すると株式50%債権50%ですね
2020年04月01日よりポートフォリオを変更し日本債権25%外国債券25%へとリバランスを行っている最中らしいです
運用資産高ランキングで2位のノルウェーはどうでしょう?
GPF-Gのポートフォリオは株式70%債権30%です
こうして見ると日本のGPIFは決して無理な運用をしてギャンブル的な運用をしている訳ではありません(私は投資はギャンブルであるという考えの者ですので、ギャンブルだと思いますが)
こちらは、各年金基金の運用結果です
大体に於いてGPIFが一番変動が少なくGPF-Gが一番変動が大きいです
そもそも、各年金基金の運用目標額が違うのです
GPF-Gが年率6%のリターンを求めて運用しているのに比べ
GPIFが目標にしている年率リターンは4%です
どちらが良いか悪いかは特にありません
この運用結果から見て、日本のマスコミが的外れな政府批判をしている期間を当てる事が出来ます
それは、運用成績がマイナスの年です
つまりは、2007年・2008年・2010年・2015年・2019年です
2020年の様な絶好調な成績の時にこんな報道をしても国民は「儲かってるならいいじゃん」となるからです
その話は一度置いといて、
以前の記事で、ジェレミーシーゲル教授による研究で、株式の超長期の平均年率リターンは6.67%であると書きました
そして、ノルウェーの年金基金であるGPF-Gは長期で6%のリターン
日本の年金基金であるGPIFは長期で4%のリターン
個人投資家としては、どの程度のリターンを求めるかによって現金比率は変えても良い
という事ですね