私が考える『バスの運転手不足』解決法

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『バスの運転手不足』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

バスの運転手とバス会社だけに負担を強いるのは持続可能な形態ではない

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回はバスの運転手不足についてです

www3.nhk.or.jp

基本的な考え方は、以前の記事で書いた2024年問題のトラック運転手と同じ問題であり解決策だと思われます

melloblog.hatenadiary.com

バスというのは、鉄道の様に大仰な工事は必要ありませんし、必要とあれば通る道やバス停の位置や数を柔軟に変えられる便利なサービスです

十数年前や数十年前までは、結構な割合で市営バスというのが走っており、その運転手は公務員である事が多くありました

ただ、不況のさなか、公務員の給料が高いという民意に押され、公務員の数を減らす事によってかかる税金を抑える動きが活発になりました

結果として、多くの市営バスは民間のバス会社に鞍替えし、民間企業(主に鉄道会社)にその役目を渡す事となりました

 

ですが、バスの運転手という職業はタクシー運転手と同じく『二種免許』が必要な職業です

それもタクシーよりもさらに上級な『大型二種免許』です

当然、民間人でこの資格を持つ人は少なく、上記の様に『運賃が高い』という民意もありますから運転手の給料を簡単に上げる訳にも行きません

なので、当たり前ですが、新規に『バスの運転手になりたい』という若者はドンドンと減っていき、今現在大型二種免許を保有するご高齢な人ばかりになって運転手の数が足りなくなってきて『地域の足』として機能していたバスを大きく減便せざるを得ない状況となりました

 

運転手の勤務状況としましては、バスの運転手の需要はどうしてもその他の企業の始業と就業前後に集中します

なのでどうしてもバスの運転手の勤務時間というのはその他の企業の勤務時間(間に休憩時間を多く挟んでいるので実際は拘束時間)に比べて長くなります

また、だからと言って運転手の給料を上げるために運賃の値上げを行えば『地域の足』として必要とされている人に対して金銭的負担を強いる事にもなります

 

なので解決策として下記を挙げてみたいと思います

1、一日の勤務時間を3~6時間程度、週に2、3日勤務というパートタイマー的な働き方へ変えていく

2、単に給料を上げるというのではなく、時間当たりの給料とし、仕事時間が終われば即座に帰れる様にする

 

これが実現さえ出来れば、現在のUBER EATSの様に好きな時に好きなタイミングで働けます

UBER EATS方式が難しいにしても、今現在の正社員として一日8時間の実労働(実際は拘束時間が長い)ではなく、あくまで副業として仕事が出来る方が間口が広がって良いと考えます

 

この案の問題点は

1運転手の給料と運賃

2大型二種免許の取得

にあります

 

UBER EATSにしても、初期の高報酬体系、つまりはUBER社のバラマキがあったからこそあれだけ配達員が大量に確保出来た訳であり、それがバスの運転手という責任も対人スキルも必要な職業に当てはめるとなると、それなりの報酬を用意しなければなりません

ですが、前述した通り、利用客にとって運賃の上昇は死活問題となります

なのでそこは仕方がありません

税金を投入するしかありません

値上がりした運転手の給料分は、敬老パスや就労パスや就学パスなどを発行し、利用客の金銭的負担を軽減しつつ、運転手の給料は上昇させます

 

また、大型2種免許の取得にも税金を投入するしかありません

今現在はバス会社もタクシー会社も、2種免許の取得費用は会社持ちで取らせてくれる所が多いですが、その代わりに数年間の間に退職した場合は2種免許取得費用を返還させるという誓約書を書かせるのが一般的です

この『数年間』という時間は会社によってまちまちでしょうが、基本的には週に5日、一日8時間目一杯働かせて(時には残業もウンとさせて)、ようやっと会社がかけた経費がペイ出来ると考えていると思われます

これは運転手をする上で大きなハードルとなります(だからこそ既得権益となりやすい)

上記の私の案は、とにかく運転手をすることに対するハードルを下げる事に注力している案ですので、2種免許の存在によってハードルを上げてしまっては元も子もありません

なので自動車教習所に対して税金を投入して、2種免許取得費用を下げる必要があります

 

また、トラックやタクシーも同じですが、バスの運転手というのは、自分が乗る車両の点検・清掃なども運転手の仕事とされています

これは運転手の拘束時間を延ばす事に直結してますから、直ちに廃止し、バス会社の専属の人間がやるべきであると考えます

 

とまぁ、色々とつらつら妄想を書きましたが、内部の人に言わせれば突っ込み所満載かもしれませんし『結局税金使うなら公務員に戻せよ』という意見もあると思います

ですが、今現在のバスの運転手とバス会社だけに負担を強いるのは持続可能な形態ではないと思います

早急に手を打たないとバス会社がみんな倒産してから『どうしよう』というのでは手遅れなのです(もう既に手遅れなのかも知れませんが)

というお話でした