個人投資家は債券投資をしなくていい

はじめまして

mello と申します

 

今回は債券投資について書いていこうと思います

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

日本国債は利率が無いに等しく、外国債券は為替取引と同じなので、銀行の普通預金だけで良い

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

さて、今回は債券投資についてです

債権の市場というのは非常に大きく、株式市場を凌ぐ大きさです

日本に限定しても2020年度の株式市場の総取引量は約767兆円という事でした

それに対し、債券市場の総取引量は2京1494兆円という事でした

 

その差、約28倍です

しかも、その内の99.8%が日本国債だと言います

つまり、日本の企業よりも日本国債方が約28倍も魅力的という事です

これには日本経済が外国に比べ非常に安定している事でもあるのですが、日本の企業がいかに外国人に見向きもされないほど魅力がないかという事にも繋がります

 

そして、安定的であるという事は同時に利回りの低下に繋がります

今現在の個人向け国債変動10の利回りは約0.39%です

 

この中で投資する価値が一番高いのが一番左の個人向け国債変動10です

 

その右二つは固定金利の為、そもそもの金利が低すぎます

右の三つは購入単価が個人向け国債に比べて高かったり、固定金利の設定が「直前に入札した国債と同じ」など曖昧な部分が多く、個人向け国債に勝っている部分を探して購入するのは面倒です

個人向け国債変動10を選んでおけば、金利が上がれば勝手に上がりますし、特に労力を割く場面が少ないです

 

そして、一番重要なのが『原則、一年以内の中途換金ができない』という点です

 

投資をするにあたり、余剰資金を全て株式に投入するのは危険です

投資をした翌月に株価が大暴落した後に生活費として切り崩さないといけなくなったら悲惨だからです

なので、余剰資金の一部を残して株式投資を行い、その残った一部の余剰資金の行き先として国債がある訳ですが、ここでも突然の出費が出た場合資金がなくなってしまいます

国債が一年以内の中途換金ができない以上株式を売却しなければならないのですが、ここでも株式投資が含み損の状態であったら国債保有する意味がなくなります

 

つまり、株式投資資金・債権投資資金・生活防衛資金と3階建ての資金プールを作らなければならない訳ですが、このバランスのことをアセットアロケーションと言います

 

しかし、何度も強調して悪いですが、この個人向け国債変動10は利回りが0.39%です

 

だとしたら、生活防衛資金を少し多めに見積もっておいて、平均利回りが6.67%ある株式投資に振り向けた方が理想的ではないでしょうか?

 

 

さて、続いて外国債券ですが

こちらはかなりデンジャラスな投資になります

そもそも債権というのは「発行体が潰れない限り」元本保証がされているという商品です

日本国債であれば、ほぼ間違いなく潰れない為、この心配は無用です(この信頼感があるからあの低利率とも言えます)

 

なので、発行体が潰れる可能性と利回りはトレードオフの関係性があります

日本国債が極めて危険性のない債券と言うのであれば、利回りの高い外国債券は極めて危険性が高い債券と言えるでしょう

 

しかし、経済的に発展していてボラティリティの高い株式に投資したくないという需要のある国はどうでしょう?

例えばアメリカですね

アメリカは経済大国でありながら、今現在ひどいインフレに悩まされています

そのインフレを打ち消すために金利をガンガン上げています

利回りが4%5%の国債が数多くありますね

ではこれらは危険なのかと言われるとそうではありません

経済的に困窮している訳ではないのにも関わらず国債の利回りが高いのであれば

狙い目のようにも思われますが、我々日本人にとっては大きな壁があります

 

通貨の違いです

この一年、ドル円の価値は1ドル130円~150円くらいを行き来しています

三年程を振り返ると1ドル110円を切っていた時期もあります

 

同じ1ドルをアメリカ政府が保証してくれるにしても、その時の為替が不安定であれば元本は棄損されうるのです

 

ドル円は基本的に国際政治によって決まります

トランプ前米大統領も、しきりにドル高誘導が~

などと言っていましたね

 

個人の金融資産の拡大期に政治家の思惑を介入させるべきではありません

5年10年がんばって積み上げてきた資産を政治家の思惑一つで吹き飛ばされるかもしれないからです

 

特定の政治家が悪い・良いを言うつもりはありませんが

世界一の投資家 ウォーレン・バフェットの名言にこういうのもあります

 

愚か物でも経営できるビジネスに投資しなさい。どのビジネスにもいつか必ず愚かな経営者が現れるからだ。

 

この名言は株式投資をするのに対し、銘柄選びの際に思い起こすべき名言ですが

今回の件にも流用できると思います

 

つまりは、アメリカ国債は魅力的かもしれないが、日本およびアメリカの首脳、またはその他の首脳の政治的思惑や権力闘争に巻き込まれ大損をする可能性があり、それらの動向に注目しなくてはならないという労力が必要となってくる

そしてそのご褒美として得られる成果は何も考えずに株式投資を行った時に比べて低いのです

 

国際政治や権力闘争、外国の環境を調べるのが苦痛ではなく、読む能力もあり、自身の金融資産の拡大をほんの僅かも逃したくない人であれば債権投資は魅力的かもしれませんが、一般の普通の勤め人であればそんな事に苦心するよりも本業に専念し収入を増やしてインデックス投資をする方が本人家族の身体的・精神的に幸福だと私は思います

 

私はインデックス投資と銀行の普通預金で十分です

そして、多くの個人投資家もそうであると確信しております