初めまして
melloと申します
今回のテーマは『バフェットの株売り』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
バフェットの行動の一つ一つに一喜一憂していてはいけない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回はバフェットが株を売りまくっているらしい事についてです
この三か月前、つまり前の決算に於いても約1兆円規模で株式を売却しています
この半年で、バフェットは合計、約2兆円規模で株式を売却している事になります
その一方で、日本円建て社債を発行し日本株(主に商社株)を購入している事もニュースになりました
日本の歴史的な金利の低さに目を付けたバフェットは、その規模感に任せて大きな借金をしながら日本株を買いまくっているという事です
これは数字的に見れば賢明な判断です
社債の利率は約0.9%、バフェットが大きく買い増ししている三菱商事の配当利回りは約3%、配当金だけでも毎年差し引き2%の利益が出ますし、商社株という特性上、株価は景気が上向けば大きく伸びます
つまりバフェットは社債を発行すればするほど儲かる事になります
ここで、「バフェットが米国株を売りまくって、日本で借金をしてまで日本株を買っている。だから日本株を買ったら儲かるんだ」と考えるのは早計です
バフェットは買う時も大きく早く動きますが、売る時はさらに素早く判断して動きます
バフェット氏のバークシャー社、1994年から196銘柄に投資したが、
— 栫井駿介@長期投資のつばめ投資顧問 (@tsubame104) 2023年8月8日
・150銘柄はすでに売却
・平均保有期間は3.88年(案外短い)
・上昇124銘柄/下落57銘柄
・指数↑84銘柄/指数↓97銘柄(負け越し)
・利益の大部分はApple1社
・2018~2023年の利益はAppleを除くとマイナス…
バフェットの能力を疑う訳でもありませんが、我々一般個人投資家がバフェットの真似をしてトレードをするにはあまりにスピードに欠けます
バフェットが買った、というニュースが英語で報じられ、日本語に翻訳され、日本メディアが報じた後に、同じ株を買って(既に割高である)
バフェットが売った、というニュースが英語で報じられ、日本語に翻訳され、日本メディアが報じた後に、同じ株を売る(既に直近高値からかなり値が下がっている)
となると、何年掛かってもバフェットの収益に追いつく日は来ません
そんな事になるくらいなら、最初からバークシャー株(BRK)を購入するべきです
この考え方は、私のブログの最初期に書いた記事にも記載しました
我々インデックス投資家が出来る事は、こういったニュース(雑音)に惑わされる事無く、積立なら積立を、保有なら保有を続ける事だけです
バフェットの行動一つで一喜一憂していては今後も続く株式投資人生に心が持ちません
因みに、バフェットはコロナショック前にも一時期現金比率を高めているという事がありました
今回の米国株売りに伴う現金比率の上昇もまた、○○ショックの前触れなのか否かに付いては、未来になってみないと分かりません
ただ、私の考えで言えば、インデックス投資家はVT又はVTI、アクティブ投資家はBRKを購入するので、あまり関係がありません
インデックス投資家はタイミング投資をすべきではありませんし、BRKに投資するアクティブ投資家は既にバフェットが現金比率を高めているので自身の現金比率を上げる必要はありません
つまり、総じて言いますと
こういった『バフェットが株を買って・売っている』というニュースが皆の耳に入るほど報じられているのは、メディアの飯のタネになっているからという理由とインフルエンサーのネタになっているからです
そういった貴方の懐を狙っている人間の言う事に一々耳を傾けていては安心出来ません
バフェットが株を買おうと売ろうと、貴方の投資人生に関係はありませんし、関係を持つべきでもありません
ただ一つ持ってもいい関係はBRKを買う事だけです
バフェットの能力を信じないのであればインデックス投資をすべきですし、バフェットの能力を信じるのであれば、ただBRKを買うだけで良いのです
『師を疑うな。疑うならば師をとるな』という訳ですね
我々インデックス投資家はバフェットを信じないというよりも、よりインデックス投資を信じているとも言えます
ただアクティブ投資家は師を追いかけるべきですから大人しくBRKを買ってバフェットに付いて行くのみです
というお話でした