オールシーズンタイヤはリンスインシャンプーの様な物である

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『オールシーズンタイヤ』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

何かを求めれば何かを失う

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は車のタイヤで聞く『オールシーズンタイヤ』についてです

皆さんはオールシーズンタイヤというのをご存じでしょうか?

タイヤというのは、夏用(ドライ用・ウェット用)や冬用(スタッドタイヤ)など色々と種類があります

その時その時の気温や路面の温度や路面の湿度や路面の凍結具合などによって最適なタイヤという物があるからです

その中でも、冬用タイヤと聞けば『スタッドレス』というイメージがあると思いますが、それはここ数十年のお話です

その昔は冬用タイヤと言えば『スタッドタイヤ』という物がありました

画像の様に、タイヤにトゲトゲが着いています

路面が凍結していたり、積雪数センチの路面であれば、こういったトゲトゲがしっかりと食い込んで操作性を向上させるのに役立ちました

ですが、少し考えれば分かる事ですが、このトゲトゲは夏場の路面には何の意味も成しません

それどころか、路面(アスファルト)を削って走行する為、その粉塵を周囲にまき散らす事になります

なのでたちまち公害問題となり、スタッドタイヤの一般道での走行は禁止されました

そこで生み出されたのがスタッド『レス』タイヤとなります

スタッドはトゲ、レスは無いという意味です

つまり直訳すると『トゲの無いタイヤ』となります

これだけ聞くと「はぁ?」となりますが、歴史を聞くとなるほどなぁとなりますね

スタッドレスタイヤというのは、国によってトゲ付きタイヤが禁止されたから『トゲが付いてはいないけれど、トゲ付きタイヤに限りなく性能を近づけたタイヤ』として販売されました

要は冬用(積雪・路面凍結特化、劣化スタッド付き)タイヤという事です

当然、夏場のドライ路面時のブレーキ性能としては、通常のタイヤに比べるべくもなく落ちます

自動車を長年保有している人の中には、自宅のマンションや戸建てにホイールにはめ込んであるスタッドレスタイヤを保管している人も居ると思います

それで冬になったらスタッドレスに履き替えて、冬が終わると通常タイヤに履き替えるという事をしているのです

ですが、自宅にタイヤを保管する場所もなければ、タイヤ交換する場所もないという方も居ます

そんな人達に人気なのが、タイトルにもある『オールシーズンタイヤ』となります

これはすなわち『タイヤ交換』をする必要が無いタイヤとして人気です

www.jms-car.com

こちらのサイトの表が分かりやすいと思われますが、基本的にオールシーズンタイヤというのは良い所無しです

何か特別な性能がある訳ではありませんし、夏場に履いたら通常タイヤ以下の制動力ですし、冬場に履いたらスタッドレス以下のスリップ防止機能しかありません

本当に『安全の為』のタイヤが欲しいのであれば、タイヤは状況毎に付け替えるのがベストです

上記の画像で言うと、全てに於いて二重丸の性能を持つタイヤは存在しません

何かを得れば何かを失う、というトレードオフの関係性と言えます

リンスインシャンプーの様に、髪の或いは頭皮の、脂を落としたいのか付与したいのか分からない商品には手を出さないのがベターと言えます

ノートパソコンの様に全てがオールインワンであり、これだけ買えば全てに対応出来るという様な商品は無いと考えるのが安全です

というお話でした