投資信託にとって、純資産額の急増急減は悪

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『投資信託の純資産額』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

手数料や税金が引かれる分、損失が発生する

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は投資信託の純資産額についてです

日本の投資信託の純資産額No.1は、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です

その純資産額は約3兆円です

この様に、右肩上がりで純資産額が積みあがっていくのは理想的であります

 

melloblog.hatenadiary.com

こちらの記事でも書いていますが、投資信託を運用していく上で、どうしてもかかる必要経費というのが存在しております

事務所の家賃・水道光熱費・運用担当者の人件費などです

ただ、これらは純資産額に関係なくかかる固定費ですので、純資産額が上がっていくにつれて影響は小さくなっていきます

なので、基本的には純資産額が上がれば上がるほど、投資家が負担する手数料は減っていきます

ちなみに、指数使用料…つまりは、ライセンスフィーは基本的には純資産額に対して固定の割合で支払うので純資産額の多可に手数料は変わらないとされています

中には純資産額を交渉材料にしてライセンスフィーの引き下げの交渉を行うことが出来るようですが、基本的には断られます

かのバンガードですら、VTの対象指数をMSCIからFTSEへ変更する際に「MSCIのライセンスフィーが高いから」と答えています

それほど格付け会社にとってライセンスフィーの額は大切なものであると言えます

 

さて、それでは純資産額は高ければ高いほど良い、増えれば増えるほど良いのですが

急激に増える事は喜ばしい事なのでしょうか?

答えはNOです

なぜなら、急激に増えるという事はその後、急激に減る可能性があるからです

A 100憶円の純資産額の投資信託が次の日に200億円になり、さらに次の日に120億円になった場合

B 100億円の純資産額の投資信託が次の日に110億円になり、さらに次の日に120億円になった場合

とでは、Bの方が手数料が少なくて済みます(つまりは、基準価格が高くなります)

なぜなら、Aは一日目に100億円分の株式を購入し、二日目に80億円分の株式の売却をしなければならないからです

投資信託保有する株式の内、含み益があった場合は、売却した80億円分に対する税金がかかります(日本では20.315%)

さらには、100億円の株式の購入と80億円の株式の売却に関しても、購入売却に対する手数料も支払わなくてはなりません

一方、Bの場合は一日目に10億円分の株式の購入手数料と、二日目の10億円分の購入手数料しかかかりません

税金は支払わなくて良くなるのです

その税金と手数料の分、投資信託の基準価格の額に差が出てきます

つまり、投資信託にとって理想的な純資産の増え方とは

毎日少しずつ増え続けていく事なのです

その点を鑑みると、上記のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産額の増え方はまさしく理想的と言えます

多額の税金と手数料を支払う先は、国だったり取引所です

いくら儲かっても我々投資家に配分されるものではありません

投資家と運用会社が儲かる為には、国や取引所に支払う金額(つまりはコスト)を少なくしなければなりません

というお話でした