初めまして
melloと申します
今回のテーマは『恋愛物作品について』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
誰にでも理解が出来るであろう作品しか作れないのでは大衆娯楽の域を出ない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は恋愛物の創作物に関してです
私は、いわゆるラブストーリー物の創作物が少し苦手なジャンルです
私にはどうしても、恋愛物の映画にしても漫画にしても小説にしても全て同じに見えるのです
もっと言えば、映画のポスターや本の表紙を見るだけで、「あぁ、この男と女が好き合うのね」と内容が分かってしまうので中身まで見る気になれません
これは私が、恋愛のゴールである結婚に関してもロマンスではなく打算で行うべきという考え方から来ているのかもしれません
私にはどうしても、恋愛という物がそれほど高尚な物とは思えないのです
しかし、人間誰しも恋愛感情は抱きます
それこそ思春期の若者であれば、人生の一大事と考えるのも理解が出来ます
ですが、普通であれば歳を重ねる事に恋愛という物の価値は下がっていきます
そんな人生に於いて誰もが通る道でありながら、思春期に猛烈に強い思いを抱いた事があるであろう恋愛というジャンルを描く作品というのはあっても良いとも思います
ただ、恋愛物しか描かないクリエイターには疑問符が付きます
誰からも簡単に共感を得られるであろう恋愛物というジャンルに固執し続けているのは創作家としてどうかと思うからです
正直に言えば、ジャンルとして恋愛物の創作物は初心者のジャンルであると考えています
そんな初心者向けのジャンルでいつまでも立ち止まっているクリエイターは、いつまでも成長していないと言っても良いと思います
私も小さい頃に少女漫画を数作品読みましたが、内容はほとんど似たような作品ばかりでした
偏見で言いますが、女性向けとされる作品はほとんど恋愛物です
この風潮は、あたかも『女性にとって人生に於いて、恋愛が全てだ』と言っている様で、あまり気分の良い物ではありません
女性にとっても、人生に於いて恋愛がそれほど重要ではないと考える人も居るはずです
そんな女性であっても、全員一緒くたにして「女性であれば恋愛物にしか興味がないだろう」というのは無礼だと思います
恋愛物作品全体を非難している訳ではありません
中には素晴らしい恋愛物作品というのもあると思います
私も好きな作品は数個思い浮かびます
ですが、そんな簡単に共感が得られるジャンルである恋愛物ばかりを作るクリエイターというのは、それほど偉い存在でしょうか?
確かに、商業的には成功しているのでしょう
ただ、芸術では在り得ないだけです
商業的に考えて誰にでも理解が出来るようにと、作られた作品はあくまで大衆娯楽の域を出ないのです
例を出せば、地味男に何故かたくさんの美少女が好意を寄せるハーレム物や、逆に地味女に何故かたくさんのイケメンが好意を寄せる逆ハーレム物などですね
こういったストーリーでありつつ、しっかりとした物語となっているなら良いのですが、実際は「○○ちゃんが可愛い」とか「○○君がカッコいい」という評価しかありません
それはまさしく、商業的な大衆娯楽以外の何物でもありません
というお話でした