配当株式投資信託に優位性は無い

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『配当株式投資信託』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

わざわざ投資対象を狭めるべきではない

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は高配当投資信託についてです

インデックス投資信託界隈はもう既に飽和状態であり、目新しい物の優位性を見出す事が限りなく難しくなっています

伝統的なインデックス(指標)であるVT・VTI・VOOを凌ぐ優位性を持つインデックスがなかなか無いからです

日本国に於いて、株式投資ブームは最近起こった事です

なので、渦中に居る投資家は基本的には株式投資歴の浅い人が多いのです

日本株式市場独特の制度である『株主優待制度』を目的とした優待投資という手法があるのも手伝って、高配当投資も人気です

有名所で言うと、タバコ株であるアルトリアグループ(ティッカーMO)は、今現在(2023.12.08)株価が41.32$で年間配当が3.92$、つまり配当利回りが9.48%です

S&P500の超長期の平均リターンが6.67%と言われていますから、一見するとVOOに投資するよりも優れた投資先に見えます

が、高配当投資というのは非常に難易度が高く、当該銘柄が超長期に渡って高配当であり続けられるのかは現段階では常人には判別不可能です

超長期の間、ずっと銘柄を監視し続けなくてはなりません

そこで、ETF投資信託として、色々な高配当株に分散して投資する『配当株式投資信託』が注目される訳ですが、インデックス投資として十分に分散して投資をしなければなりませんが、上記のアルトリアグループの様な超高配当銘柄は数が少なく、また、減配や株価下落の可能性が高いので、ウエイトを大きくすれば配当金の額は上がりますがリスクが上がり、ウエイトを下げれば平均利回りが下がりS&P500の平均リターンを下回ります

あっちを立てればこっちが立たず、その差配に投資結果が左右されてしまいます

 

そもそも、リターンを求めてアルトリアグループの様な超高配当の株式のウエイトを上げる行為というのは、分散投資の原則に逆行する事です

QQQに投資する様な物です

melloblog.hatenadiary.com

インデックス投資家は、S&P500の超長期の平均リターンである6.67%で満足すべきですし、それ以上のリターンを求めて分散力を無視すべきではありません

インデックス投資家の合言葉は何時の時代も『長期・分散・低コスト』です

配当株式投資信託はこの内の、分散・低コストの部分で伝統的な指標に劣後する事となるのです

劣後した分はリターンで訴求するしかありませんが、リターンを追い求める行為は破滅への道です

リック・ゲリン程の能力を持っていても破滅したのです

我々の様な一般投資家は望むべくもないものです

 

そもそも、投資信託のメリットの一つとして、配当がファンド内にて自動で再投資され基準価格の上昇に寄与しているというのがあります

高配当株式投資は配当金が手元に来るからこそ意味があります

多額の配当金が出ているが、その多額の配当金がファンド内で再投資されるのであれば、無配当ではあるが株価が右肩上がりになっている銘柄(BRKやAMZNやmetaなど)も投資信託の基準価格が上がるという点に於いては違いはありません

わざわざ、無配当で優秀な銘柄を投資対象から外す論理的な理由はありません

つまり

ニッセイ・S⽶国連続増配株式

Tracers S&P500配当貴族インデックス

SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド

などには近づかないのが吉と考えます

というお話でした