初めまして
melloと申します
今回のテーマは『新世代CPUの不具合対応』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
情報のアンテナの低い、所謂情報弱者を搾取するビジネスモデルのintelを許してはならない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は2024年に新発売された(る予定の)新世代CPUの不具合対応についてです
よくパソコンの頭脳部分と説明されるCPUには、今現在ほぼ2社で独占されております
その2社とは、inetlとAMDです
一昔前の感覚では『intel入ってる』でお馴染みのテレビCMが記憶に焼き付いている人も多いでしょうし、実際、一時期まではintelの一人勝ち状態でした
どこの世界でも1社が全ての供給を賄う様になると起こる現象が殿様商売です
「どうせウチからCPUを供給して貰わなければパソコンも作れないでしょ?」とばかりにintel社の傲慢・怠慢具合は進行していきました
そんな中現れたのが、もう1社のCPU会社であるAMDのRyzenシリーズです
2017年の登場時に宣伝された文句として『intel core i7を凌ぐ性能』と言われました
これまで、どんな殿様商売をしていようと、良い性能の物はintel以外に選択肢がありませんでした
なのでパソコンに性能を求める人は渋々ながらもintelのCPUを買っていた訳です
そこにintelを凌ぐ性能のCPUがAMDから販売されると聞き、intelに嫌気が指していた人たちはAMDに一気に雪崩れ込みました
そして、AMDが一躍人気になったのは性能面だけではありません
その圧倒的なコストパフォーマンスの高さです
同クラスの性能のintel製CPUに比べて0.5~0.8倍程度の値段で提供されたのです
そりゃ情報に敏い人達はこぞってAMD製CPUに群がりました
ですが、AMD復活の道のりは平坦なものではありませんでした
windowsで使えるソフトがMacで使えないというのは今は良く聞くあるあるですが、それがCPU界でも起こったのです
多くのパソコンソフトがintel製CPUに最適化されて開発されていた為、より高性能であってもAMD製CPUではエラーが発生する
という様な事が散見されました
Ryzenシリーズが世に出て今年で7年が経過しました
その間にAMDのファンは着々と増え続け、また、世間のソフト開発者もAMD製CPUにも対応しているソフトを開発し世に出し続け、また、AMD社も既存のソフトに対応出来るよう改善を進めた結果、今現在はRyzenシリーズはintel社のcoreシリーズと遜色無いほど自由に使えるようになりました
つまり、intel社は以前の様な殿様商売が出来なくなったのです
大急ぎで新技術、新商品の開発に着手したintelですが、未だintelのブランドイメージを信用している人が多く居るのも事実であり、新商品を出せばそれなりに売れています
そんな中、intel製CPUを使用してゲームをしているとクラッシュするという情報が出て来るようになりました
今現在のintel製最新CPUは第14世代です
そして新しいCPUは第15世代ですが、これは未だ発売されておりません
そんな中、最新CPUである第14世代、またその一つ前の世代である第13世代のCPUに不具合があるという報告がintel社から公式に発表されました
詳しい話はここでは割愛しますが、最近のパソコン関連の性能表には『OC(オーバークロック)』という、本来以上の性能を引き出す技術を使った前提で書かれている事が多くなりました
OCという技術は、言ってみれば一種の『ドーピング』の様な物です
定格(メーカーが推奨している電圧など)の電力以上の電力をCPUにかけている訳ですから、壊れるのは自明の理と言えます
ですが、情報のアンテナの低い、所謂情報弱者と呼ばれる人にとっては、何が何やら分かりませんから、ドーピング技術であるOCを用いて出た良い数字をスペック表に乗せて消費者に買わせる訳です
OCの意味や危険性を承知している人が買う分にはまだ良いのですが、前述した様な人にまでこういった商品を買わせるのは如何な物かと思います
第13世代・第14世代のintel製CPUのゲーム中のクラッシュの原因は、OCを用いた無理な性能を引き出そうとした時に引き起こされるとintelが言っています
今まで当たり前の様に使っていた技術であるOCの危険性を、商品の提供元であるintelですら正しく認知出来ていなかったという事です
さて、長い前置きでしたが、ここからが本題です
前述した不具合が発生したintel製CPUですが、日本人の感覚としては「当然、全額返金対応だろう」というイメージですが、intel社が発表した情報によると、商品のリコールはしないという事みたいです
BIOSの更新(スマホのアプリのアップデートの様な物)で不具合が出ない様にするからそれで対応して欲しいという事みたいです
前述した通り、今回の不具合の原因はOCによる定格以上の電圧による物であり、その結果、マザーボード(CPUやその他パソコン部品を取り付ける製品)が焼け付いたという人も居ます
(この画像は本件とは無関係の画像です)
一方、AMD社は最新世代がZen4と呼ばれる第5世代(Zen4なのに第5世代とかややこしいですが)、今夏、Zen5と呼ばれる第6世代の発売を予定していました
ですが、一時レビュアー(性能やデザイン等を、評価・宣伝する人)によると「Zen4と変わらない」「不具合ではないか」などというレポートが上げられ、急遽、販売を延期しました
(ちなみにintelの第13世代と第14世代の性能差はほとんどありませんが、intel社は自慢げに新世代CPUとして売り出しています)
この対応の違いはどうでしょう?
無論、もう世に出てしまっている物を回収するのと、今から販売しようとしていた物をやっぱりやめた、とするのでは、かかるコストは段違いではあると考えられますが(特に未だにintelの出荷量はAMDの約4倍であり、回収コストが甚大になる事は容易に想像出来ますが)
私は個人的には、未だにAMD社のRyzenシリーズよりもintel社のcoreシリーズを使いたいのですが、ここまで顧客を馬鹿にした対応を取るintel社の製品を買っても良いものか?と考えます
私自身は、こうやって情報を取得する事により、正しく判断が出来ますが、あまりパソコンに興味の無い人や知識の無い人からすると、ブランドイメージからしか選べません
ましてやシェアが20%ほどしかない商品をわざわざ選ばないでしょう
AMD社は日本に於いてはプロ棋士の藤井聡太プロを広告塔に起用しましたが、私はパソコンも将棋も趣味の一つとして、両方を認知している人間ですから、あの広告が両方、又は一方しか認知していない人間に何処まで広告効果があったのかは分かりません
日本に於いてAMD社、並びにRyzenシリーズが認知を広げるのはまだまだ先の事と考えられます
であるならば、両方(intelとAMD)を認知しており、その選択は私の個人的趣向であるのであれば、殿様商売を続けるintel社にお灸を据える意味でも、私は進んでAMDを選ぶべきなのではないか?と考えるようになりました
情報のアンテナの低い、所謂情報弱者を搾取するビジネスモデルのintelを許してはならない
というお話でした