バフェットの偉い所は、保有銘柄の経営陣に対して口出ししない事と考える

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『優秀な人材』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

優秀であり、誠実な人材というのが如何に得難い物であるかを理解しているのだと思われる

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回はバフェットの方針についてです

昨今、日本株に於いても『アクティビスト』が存在感を増しています

所謂、『物言う株主』の事ですね

会社の株式を多数保有する大株主になった上で、経営陣に株主提案という形で還元を要求します

これ自体は素晴らしい事であり、経営陣に適度なプレッシャーを与える事によって、より良い経営をして貰うのに有効な手段であると言えます

ただ、所謂『ハゲタカファンド』と呼ばれる、短期的な利益のみを追求する投機家だけに利する行為であるならば考え物であります

であっても、明らかに何十年にも渡って株主を蔑ろにし続けてきた企業(経営陣)であるならば、短期的ではあっても株主へ還元させるというのは正しい事ですし、長年株主を続けてきた人が報われるなら良い事です

 

ところで、世界一の投資家ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイは、株式を多数保有する企業に対して経営や株主還元方針に対して口出ししない様にしているみたいです

これは、元々、今いる経営陣の下、上手くいっている経営に対して部外者である投資家が口を出して経営に影響を及ぼすべきではない(そもそも上手くいっていない銘柄は保有しないか即売却するという方針)という考え方であると同時に、優秀であり誠実な経営者というのが、如何に得難い存在であるかという事を身に染みて知っているからだと考えられます

その時その時に、経営陣へ無理難題を突き付けて快感を得るのが、長期的な資産形成に悪影響であるという事を知っているからです

 

バフェットは『良い企業をとんでもなく割安な価格で買うよりも、とんでもなく良い企業をそこそこの価格で買う方が良い』と発言しております

確かに、短期的な利益で言うと前者の方が儲かる額は大きいと考えられますが、長期的な目線に立てば、より大きく儲かる額や確率は後者の方が高いと考えられます

 

昨今の、日本株に多くの『アクティビスト』が介入して来ている現状は、確かに短期的に見れば喜ばしい事ですし、世の他の経営陣に対しても一種のプレッシャーを生む潮流となっているので、アクティビストが介入していない企業に関しても株主還元意識の向上という面で見れば、今いる投資家の利益に繋がるという事を考えれば良い事であるとも言えます

ただし、優秀で大きなビジョンを持つ経営陣を委縮させてしまうという効果も同時に生んでいる事を留意しなくてはなりません

その場限りの還元、その場限りの経営、その場限りの研究、そういった物ばかりになって、日本企業の内在価値がスカスカにならないかと心配する限りです

とあるアクティビストが特定の銘柄を買い向かっているという情報だけで『還元が強化されるのではないか』との期待から値上がりする事が多くなっていますが、その実は内在価値を棄損してまでお金をばら撒いているだけかもしれません

というお話でした