風邪の特効薬が出来たらノーベル賞ものという話

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『製薬銘柄』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

効いているのかいないのか良く分からない物に対して人々は莫大なお金を払う

まさしく『虚業』である

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は製薬銘柄への投資についてです

配当金投資を紹介する株式インフルエンサーが一度は紹介している『ジェレミー・シーゲル教授』の書籍によりますと、セクターによって高リターンが期待出来る分野と期待できない分野があるそうです

高リターンが期待できるセクターを順番にご紹介すると

1、ヘルスケア(製薬)

2、トイレタリー(生活必需品)

3、エネルギー(石油・石炭など)

となります

 

製薬企業というのは、自社で開発した薬をパテント(特許)料を乗っけて病院に販売する事で利益を上げます

薬局などに売られている一般人が買える薬とは違い、薬事法上、医師又は薬剤師が処方する薬の事です

よく製薬企業に対して「○○って企業の薬は見た事がないから実際は売れていないんじゃないか?」という疑念を抱く人が居ます(悪くすれば空売りを入れる人も)

ですがそれは間違いです

一般の人の目に付く場所に置いてある様な薬は『医薬部外品』という表示がなされているかもしれません

さらには、今年3月に問題が発覚し、回収命令対象となった、小林製薬の紅麴コレステヘルプに関しては『機能性表示食品』という括りです

医師法上、「身体に良いです」と表示して一般に販売する場合は、医師免許を保有する必要があります

ただ、一々、一企業の一商品を医師が責任を持って審査するほど医師の方々は暇ではありませんから、科学的根拠を基に消費者庁へ届け出れば許可が下り、『機能性表示食品』と記載する事を条件に特例的に販売が許されている商品という事になります

 

つまり、『医薬品』『医薬部外品』『機能性表示食品』と3つのグラデーションになっている訳です

医薬品は、専門家である医師や薬剤師が責任を持って処方する薬

医薬部外品は、医薬品よりも少し効能が低いが、安全性は担保されていて、ある程度誰でも使用出来る様になっている薬っぽいもの

機能性表示食品は、そもそも薬ではないが、ある一定の効能が有る事が科学的な根拠を基に証明されている物

という事になります(私は医療従事者ではありませんので、この区分は間違っているかも知れませんのでご自身で調べてください)

 

そこで、前述の「この製薬企業の薬を見た事がない」という一般人の評価は当たり前と言えば当たり前と言えます

なぜなら、医師か薬剤師でも無い限り、医薬品である薬の売れ行きなど分かり様が無いからです

 

私は、個人的には西洋医学という物に懐疑的です

なので出来る限り病院には行きませんし、薬も飲みません

もうコロナ禍も収束しましたので白状しますが、コロナウイルスのワクチンも打ちませんでした

それは一部で言われていた「コロナワクチンは人減らし」だとか「ワクチンにはチップが埋め込まれていて人類選別に使われる」だとか「5Gに繋がる」だとかを信じていた訳ではありません

単純に、未知の薬を体内に入れる事に抵抗があったからです

 

新薬の臨床試験に『治験』と言われる物があります

製薬企業がマウスなどの動物に投与した薬が、危険が無く、効果が合われた場合に、人間でも実験を行った後に販売が出来るという法律になっているのです

そして、その治験は、全体の半分程度は偽薬、つまりはただのデンプン粉を薬だと偽って治験者に飲ませると言います

その理由は『プラシボ効果』を実証する為です

プラシボ効果は聞いた事がある人も居ると思いますが

「これは痛みに効く薬だよ」と言われて投与されると、実際は何の効能も無い物であっても痛みが和らぐという人体の不思議です

言ってみれば、思い込みの力です

この、プラシボ効果のおかげなのか、実際に投与した薬のおかげなのかというデータの為に偽薬というのは用いられます

 

治験の報酬で生活する『チケラー』なる人も以前テレビで取り上げられていましたが、治験の参加報酬はそれなりに高額です

全く関係の無い人間の身体を使わせて貰って人体実験させて貰う訳ですから当然と言えば当然ですね

この様に、新薬の開発というのは莫大な費用がかかります

新薬の研究開発費用、及び研究者の報酬、研究施設の取得、維持管理、さらには治験にかかる莫大な費用、それらを全てひっくるめてもなお、製薬セクターは高リターンが期待出来るそうです

 

ちなみに、昔から言われている事ですが『風邪の特効薬が出来たらノーベル賞モノ』らしいです

一般の風邪薬というのは、せいぜいが解熱作用があるものか(実際は熱を下げたら治りは悪くなる)、睡眠導入効果のあるものが多いです

つまりは、医師ですら『寝て治せ』という処方をしているのです

薬に出来る事はそれほど多くはないと個人的には考えます

 

私は、インデックス投資家なので、個別株投資についてあれこれ考える必要はありませんが、個別株投資を行うにしても個人的には、製薬セクターの株が特別高リターンを叩き出すとは思えません

効いているのかいないのか良く分からない物に対して人々は莫大なお金を払う

まさしく『虚業』である

と考えるからです

というお話でした