綾鷹は画期的ではない

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『選ばれたのは綾鷹でした』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

革新的、画期的でなくともムーブメントは生み出せる

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は綾鷹のTVCMについてです

綾鷹のTVCMと聞いて思い浮かぶのは何でしょう?

「選ばれたのは綾鷹でした」でお馴染みのCMではないでしょうか

ネット民の中でも、あのCMをコラージュする発言(コメント等)は数多く見られます

所謂ネットミームと呼ばれる物ですね

あの現象を作り出せたのならマーケティング的に大成功と言えます

なぜなら、お金を出さずに勝手に他人が自社製品を広告してくれる訳ですから、広告費用を抑える事が出来ます

では、あの「選ばれたのは綾鷹でした」のTVCMは日本コカ・コーラ(日本コカ・コーラは日本国内での販売を請け負う日本法人)が生み出した物なのでしょうか?

答えはNOです

時は1970年代、米国のコカ・コーラは一強の時代でした

そんな中、その他大勢の中のペプシコ社が、一般人に対して目隠しでコカ・コーラペプシコーラを飲ませてどちらが美味しいかを聞くTVCMを作りました

その内容は殆どがペプシコーラを選ぶ物でしたが、それは広告ですからもちろん編集していると思われます

実際は良くて半々、もしかすると9:1の比率の1の部分を強調するものだったのかもしれません

このTVCMの事は『ペプシの挑戦』と呼ばれました

ペプシの挑戦と綾鷹のTVCMには大差はありません

つまり、コカ・コーラ及び日本コカ・コーラは、1970年代に自分達がされた事を、今度は日本の緑茶メーカー、つまりは伊藤園サントリーなどに、そっくりそのまま仕掛けた事になります

 

結果、日本国内に於いて、少なくとも『緑茶』のジャンルに於いては、日本コカ・コーラの広告戦略は大きくハマったと言えます

これは、昨今のGAFAMに代表する『破壊的イノベーション』を用いずに、広告のみで大成功した例と言えます

破壊的イノベーションを生み出す事だけが、ビジネスの成功になる訳ではないのです

革新的、画期的でなくともムーブメントは生み出せるという事の証左なのです

というお話でした