初めまして
melloと申します
今回のテーマは『キラキラネーム』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
名前はあくまで記号であり、自身と他者を区別するための物なので、他者が読めない文字を当てはめるべきではない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回はキラキラネームについてです
キラキラネームというのが有名になったキッカケとして有名なのは『悪魔ちゃん命名騒動』かと思われます
西洋的な宗教観の元、悪魔崇拝の環境で育った人間であったのなら、まだ理解が出来るのですが(納得はしませんが)、本件の両親は純然たる日本人であり(在日の外国人かも知れませんが)日本の風紀、及び文化に著しくそぐわない命名であった為、ここまでの騒動となりました
本件の両親は、父親は当時30歳、母親は当時22歳、命名に関して、妻は夫に猛反対をしていたが、夫に押し切られる形で渋々了承したとされています
30歳の男と22歳の女の結婚という時点で、既に『出来ちゃった婚』の様な、所謂後ろ指を指される夫婦だったのではないかと考えます
言葉を選ばずに言いますと
粗野粗暴で不良な男性と、そんな男性に好意を持って付き従う女性
というステレオタイプな印象を受けます
50歳と42歳の結婚なら分からないでもありませんが、30歳と22歳ではまるで意味が違ってきます
さて、本件の両親のお話は置いておいて、タイトルの通り、キラキラネームについてです
私自身は、『名前とは、他者と区別する為の記号である』と考えています
極論すれば、シリアルナンバーの様な物と考えます
なので、悪魔ちゃんと名付けたいというのならそれでも構わないのかとも思います
しかし、名付けという行為の背景を考えると、親としての素養として問題がある様にも思えます
両親にとって、子供とは最も尊い存在であり、人によっては自らの命より尊い存在と成り得る存在と言えます
子供の幸福が両親の幸福である、という基本観念を共有できないのであれば、この話は終わりなのですが、基本的には大多数の人と基本観念は共有できると思います
であるならば、その最も尊い存在に対して、悪の権化たる悪魔の名前を冠するというのは、一体全体どういう神経をしているのか判りかねます
そんな、人としての基本観念を共有できない両親を持つ子供とは交流を持ちたくない、と考えるのが普通です
結果として、悪魔と名付けられた子供は不遇の幼少期を過ごす事になるのが容易に想像できます
直接的な事を言うと、イジメの被害に合う確率が向上するでしょう
実際問題、キラキラネームと学力に相関関係があるのかどうかを調べたデータが無いので、言い切るのはどうかと思いますが、両親にとってキラキラネームを名付けた子供の事を大事に思っているのかどうかは疑問符が付く所です
一時の感情、その時のノリ、なんとなく、こういった思いから付けられた名前である事は確かであると考えられます
さて、時代は進みまして、今度は逆に、自分の子供が第三者から見ても世界の中心であると言わんばかりの名前が流行り始めます
皇帝(しいざあ)主人公(ひーろー)愛羅(てぃあら)正義(じゃすてぃす)王子(きんぐ)龍飛伊（るうぃ）天使(ふぇあり)
何というか中二病の人間が名前を付けたのかと思われる読み方です
両親からしたら、本当に本当に大事に思い、すごい人間になって欲しいという思いはあるのでしょうが、上記にも書きましたが、この名前を付けられて苦労するのは子供たちです
それに外国人コンプレックスとでも言うのか外国語をモジった物が数多くあります(船来信仰と呼ぶらしいです)
日本に於いての皇帝とは、もちろん天皇陛下の事を指す訳ですが、読みとしてはシーザーと読む様です
もちろん、古代ローマの政務官である、ガイウス・ユリウス・カエサルの事を指しているのだと思われますが、まったくもってナンセンスと言わざるを得ません
『名は体を表す』とは言いますが、これでは『名で体を騙る』と言えます
野球選手や、野球好きの両親が子供にも野球をやらせたい、という考えは分からないでもありませんし、一定の合理性があります
野球に関してのノウハウがある両親であれば、野球に全く無関心な両親よりかは有利に野球を始められるでしょう
ただ、子供というのは基本的には親から押し付けられた者は嫌いになる傾向があります
反抗期も相まって「そうなってたまるか」という思いも芽生えます
であるならば、シーザーの名前を冠する事になんの意味があるのでしょうか？
前述したとおり『まともな名前じゃない』人間は、人が離れていきます
周囲に人が一人も居ない皇帝や主人公とは、なんとも名前負けも良い所です
名前に只ならぬこだわりがあるのは結構ですが、基本的に名前は他者に向けて意味があるものです
であるならば、他人が理解出来ない・他人が読めない名前というのは、機能不全に陥っているのです
というお話でした
