なぜインデックス投資だけで投資成績上位1割になれるのか

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『投資成績』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

防御が上手く、失点をしないから

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回はインデックス投資が投資成績上位1割になれる理由について書いていきたいと思います

インデックス投資のみを行う投資家は全投資家の中で投資成績で言うと上位1割に入る事は歴史的名著である諸々の本を読めば分かると思います

また、なぜ平均を追い求めるだけのインデックス投資のみで上位1割に入れるのかについても諸本を読めば書いてあります

私はそれについて、私なりの若干の補足ではないですが、私なりの見解を加えたいと思います

曰く、チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』には、株式投資はテニスの様な物であると表現されています

技術の低い者ほど、ド派手な攻撃によって得点を得りたがるが、技術の高い者同士の対戦になると如何に失点しないか…つまりは如何にミスをしないかという点に重きが置かれる

人間同士の対戦である以上、いつかはどちらかがミスをする物であり、そのミスの回数を減らす事が至上命題になるのです

この傾向は対象が高度になればなるほど強くなります

 

例えば

将棋であれば、互いに同じ駒を同じ枚数同じ陣形で始めます

先手後手の違いで一手の差はある物の、基本的には公平平等の状態でゲームがスタートします

将棋というのはそのゲーム性から、先に攻めた方が不利なゲームであります

なぜなら、基本的に攻め手側というのは多少無茶をして進軍して来ますので、駒の交換効率で言うと悪くなる事が多いのです

飛び駒(飛車や角行や桂馬や香車と言った一気に1マス以上動ける駒)というのは使い勝手が悪く戦力を集中しづらいので、容易に相手軍の銀将金将に集中的に防御されてしまいます

結果、攻め手は角行と銀将の交換を行ったりして駒評価的には損をする事が多くなります

もちろん、防御の仕方を間違えれば受け手側(守る方)が不利になる事は多々ありますが、それは防御の仕方を間違えたからであり、防御側が不利な戦いな訳ではありません

つまり、将棋においては先に攻めさせておいて守り切ってから、たっぷり駒を持った状態で攻める事が最も論理的に有利な戦い方となります

ここでも、相手のミスを待つという姿勢は変わりません

 

麻雀であれば、相手は3人居る訳ですから順番に一回ずつ上がるとしても、基本的には和了率(ホーラリツ…自分が上がる事)は25%を超える事はありません

尤も、よっぽど極端な戦い方をする対戦相手だったり、雀力によほどの差があれば別ではありますが、拮抗する力を持っていれば25%未満に成らざるを得ません

また、麻雀には流局と呼ばれる『勝者無し』の局があり、防御の上手い人が多ければその傾向はさらに高まります

だからこそ、和了率は上手い人であっても、20%~23%程度に成らざるを得ません

つまり、雑に言うと、4回に1回は自分が上がる(攻撃)けれど、残りの3回は降りる(防御)のです

なので、攻撃が上手い人よりも防御の上手い人の方が有利なゲームとなります

 

TVゲームの世界でも同様で、今流行りの『ストリートファイター』でも似た様な事が言えます

カッコ良く必殺技でフィニッシュしたいという気持ちは理解できますが、時間切れによる勝利も同じ一勝なのです

格闘プロゲーマー曰く、アジア人に上手い格闘プロゲーマーが多い理由として、そういったコツコツと積み上げるタイプの人が多い事が上げられると発言していました

欧米人の方が『勝ち負けよりもド派手な必殺技でフィニッシュしたい』という意欲が強い様です(娯楽としてはこちらの楽しみ方の方が正しい様な気もします)

アジア人は、弱パンチで相手の体力を削ったり、有利な状況で防御に徹して制限時間を削りに行ったりしての勝利を目指す様です

どちらが有利不利なのかは、格闘プロゲーマーの一覧や大会の優勝者一覧などを見れば一目瞭然かと思います

 

さて、では話を戻しまして、『なぜインデックス投資だけで投資成績上位1割になれるのか?』と言いますと、防御が上手く、失点をしないからだと言えます

他の投資家が個別株投資やレバレッジ投資や信用取引という必殺技を好んで使う一方で、弱パンチや時間を削る事で勝利する事を望むインデックス投資家が、成績上位1割になるのは自明の理と言えるのです

というお話でした