初めまして
melloと申します
今回のテーマは『QRコード戦争』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
どうせまた還元キャンペーンをやるのだから、今0円まで使い切る理由は無い
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は前日の記事の続きの様な物です
これは前回の記事でも書きましたが、人口が集中しているという事と電車の乗車率が高い関東が主戦場であるSuicaが有利な戦いであり、2021年時点で8500万枚もの発行枚数を誇ります
8500万枚と言えば、日本の人口約1億2000万人の内、3分の2人はSuicaを所有している事になります(実際は一人で何枚も発行する人が居るので単純な人数ではありませんが)
それだけシェア率が独占されていると、これから違う交通系電子マネーが逆転しようとすると大変な労力がかかりますので、交通系電子マネーの王者は暫くはSuicaで間違いありません
その後に流行したのがQRコード決済サービスです
スマホに表示したQRコードをレジのバーコードリーダーで読み取る事で決済出来るシステムです
また、逆にお店にQRコードを表示してスマホのカメラで読み込んで決済する事も出来ます
このシステム自体は前時代的な物であり、なんら難しい技術が使われている物では有りません
ただし、とある会社による莫大な宣伝広告や、還元キャンペーンによって、クレジットカード決済や電子マネー決済よりも使われる様になりました(海外の決済や電車の改札には使えませんが)
そのカラクリとしては、まず消費者である我々には還元キャンペーンとして、クレジットカードや電子マネーのポイント付与率が大体1%なのに対して、5%10%20%のポイントを付与する還元キャンペーンを頻繁に開催して『お得感』を演出した事と
事業者側には、クレジットカードや電子マネーでの決済時にサービス提供者(VISAやらMASTER)に使用料として2~3%(JCBやAMEXの場合は5%近く)も支払わなくてはならない所を、QRコード決済であれば事業者はサービス提供者に使用料を支払わなくて良いとした事により、現金決済と同様の利益率となる事が相まって
お得に買い物したい消費者・利益率を下げずに客数を増やしたい事業者・サービスの利用者を増やしたいサービス提供者、と三者ともwin-win-winの関係だからです
ただ、サービス提供者は他社とのシェア率争いの為にお金をバラまいている訳ですから、この期間は実質赤字続きである事は間違いありません
なので、シェア率が一強になってしまった場合はバラまきを辞めてしまいます
QRコード決済サービスの現在のシェア率のトップは、今現在はpaypayです
そして、そのpaypayは今や利益を求め始めました
事業者に対して、クレジット決済と同様に手数料を求め始めました(%の割合は未だに低い様ですが)
そして、消費者に対しても、以前は頻繁に還元キャンペーンを行っていた所を、以前よりも不味い還元率で、しかもキャンペーンの頻度を下げて来ています
これは明らかに利益を確保する為のフェーズに入ったと考えられます
ですが、今もって王者が完全に決定している訳ではありません
paypayの他に、楽天ペイ・au PAY・d払いがあります
paypayの還元率が不味ければ、容易に他社に乗り換えられる可能性があります
だからこそ、今後もQRコード決済サービスは還元キャンペーンをやらざるを得ません
『QRコード決済サービスの断捨離』と称して、0円まで使い切る方法などが紹介されていたりしますが、私はその必要はないと考えます
なぜなら、その時の情勢次第で最もお得なサービスは変化しますし、還元キャンペーンに参加出来なかったり、『paypay○○円プレゼント』というキャンペーンに参加出来なくなるからです(せっかく0円まで使いきったのに残高が増えるとまた使い切らないといけない)
であるならば、何も無理して使い切る必要はありません
残高数円や数十円のまま放置して、次なるキャンペーンを待てば良いのです
というお話でした