餅は餅屋に、時計は時計屋に

初めまして

melloと申します

 

今回のテーマは『腕時計』です

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

専業従事者から買うのが一番質実剛健に近いと思う

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は腕時計に関してです

以前私は趣味としてスーツが好きだというお話をしました

melloblog.hatenadiary.com

スーツに必須の携帯品として腕時計があります

さらに昔の話になると、懐中時計もあり、私は懐中時計も好きですが今回は省きます

基本的にスーツなどのフォーマルファッションには決まり事やマナーが多くあって、自分で好きに着崩せる箇所は限られています

その限られたオシャレポイントが腕時計かと思います

革バンドの物もあれば金属バンドの物もあります

よりスーツに合う腕時計となれば革バンドになるのでしょうか(人によって感覚は違うかもしれません)

さて、今の時代、かなりの数の有名ファッションブランドでも腕時計を販売していたりします

ではこれらのブランドが腕時計の製造に関して造詣が深いのかと言われれば答えはNOです

製造業の世界にはOEMという文化があります

OEMとは、製造を外注してブランドロゴだけ自社を使うという物です

中身は全く、或いはほぼ同じものです

有名な所で言うと、自動車メーカーのTOYOTAの86とSUBARUBRZは、中身は同じです

SUBARUの工場で86とBRZの元になる車体を製造し、86として販売する車体にはTOYOTAのロゴを、BRZとして販売する車体には自社のロゴを付けます

このOEMの良い所は、TOYOTAは製造ラインを新たに立ち上げる必要がなく新車種を販売できる所です

製造ラインを新たに立ち上げなくて良いという事はTOYOTAにとっては新たなリスクを背負いこむ必要がないという事でもあります

ただSUBARUから送られて来た車をSUBARUに払う金額以上のお金で顧客に販売するだけでビジネスになります

一方、SUBARUの側もメリットが無い訳ではありません

新しくラインを立ち上げて、新車種を製造するというのは莫大な設備投資と人材確保が必要となります

ただ、自社専売モデルと違って他社が勝手に宣伝を行ってくれたり、他社の囲い込んでいる顧客にも買って貰える為、数量が多く出ることが期待できます

もちろん自社専売モデルよりも利益率の点では劣るのでしょうが、これから成長していく企業として、労せず販売台数が多く見積もれてるというのは魅力的であり、自分たちは製造に集中できる事によりノウハウも多く溜まる事が期待できます

つまり、OEMとは両者にとってメリットのある製造方法と言えます

ですが誰にとっても良い事という訳でもありません

それは顧客からしたらややこしいという事です

TOYOTAの車だからと買った顧客からしたら、中身がSUBARU製と聞いたら騙されたと感じるのでは無いでしょうか?

今回の例はTOYOTASUBARUという、2社とも素晴らしい車を製造するメーカーだからまだ納得できるにしても、とある会社のアンチな顧客が、それと知らずにOEMを購入してしまったらトラブルとなります

それまた、車に不具合が発生した時にOEMと知ったのなら尚更トラブルの元となります

 

さて、腕時計の話に戻ります

腕時計の業界もOEMが多く蔓延っています

腕時計というのは、見た目以上に精密機械であり、クォーツ製が生み出される前までは時間がズレるのは当たり前でした

毎朝、時間を合わせて仕事に行き、仕事終わりには数分や数十分ズレているなんてザラです

それほど腕時計というのは製造が難しい物なのです

置時計と違って、一日中振り回される(腕に着けているので)訳ですし、一日中衝撃が与え続けられる訳ですし、腕に着けるというサイズの制約もあります

だからこそ、昔から腕時計の製造をしているメーカーの物を買う必要があります

SEIKOやCITIZENが世界的に愛される理由はそこにあります

海外メーカーであれば、ROLEXやOMEGAやIWCなどが愛されています(一部商品はOEM製の物もあり)

ファッションブランドのアルマーニポールスミスの腕時計は、ブランドの力もありカッコ良く見えるかもしれませんが実態はOEMです

言ってみれば張りぼてです

 

腕時計というのは決して安い買い物ではありません

安い腕時計はいっぱいありますが、特にこだわりがないのであればSEIKOやCITIZEN製を選んでおけば間違いが少ないでしょう

高い腕時計であれば、しっかりと信頼するメーカーの自社ムーブメントの物を買いましょう

自社製造の商品こそが最も質実剛健であり、ブランド価値向上のためにも最も力を入れているでしょうから

というお話でした