初めまして
melloと申します
今回のテーマは頭が良い?悪い?です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
合理的に考えて頭が悪いと思われる方がメリットがデカい
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回のテーマは無知の知です
昨今のインフルエンサーブームで言えば『私は何でも知っている』というポジションを取る方が利益が出るのは分かっていますが、それを現実世界でもやると相当しんどいというお話です
その昔、古代ギリシアの哲学者であるソクラテスは、神々から信託を受けました
曰く「ソクラテスより賢い人間は居ない」と
そこでソクラテスが思ったのは「そんな訳なくない?」という疑問でした
ソクラテスは頭の回転が速く、知識も豊富にあったという事は周知の事実ではありましたが、それこそ専門家には至らない程でした
剣職人、鎧職人、農家、大工、等々どうやって仕事をしているのかというのは分かっていても、実際にやってみろと言われて、職人と張り合えるレベルの物を作り出せる筈がありません
今で言う『頭でっかち』という状態ですね
普通、『頭が良い』と思われたい人であれば、自分では分からない事を質問された時に「分からない」と返答する事に抵抗があります
なぜなら、自分で作り上げた『頭が良い人』というブランドイメージに傷が付くからです
当然、「頭が良いと言っている癖にこんな事も分からないのか」という悪評も広がります
逆に、『頭が悪い』と思われている人であれば、そもそも質問をされませんし、万が一質問されたとしても、答えられなくて当たり前で、答えられたのなら好評を得られる事でしょう
完全に孤独な人であれば、自身が『頭が良い』のか『頭が悪い』のかなど、何の意味もありません
他者と共存する社会であるからこそ、誰それは頭が良いだとかの評判が意味を持ってくるのです
この頭が良い悪いというお話を利用した有名人が居ます
彼は、「自分は頭が良くないから側近に頭を良い人物を集めた」と話しています
こうすることで、自身の評判の下落を制限し、側近達の顔を立てながら最大限の助力を引き出したのです
アルバイト先で上司に「○○君が居ないと、この現場は回らないよ」と言われたのを本気にして一生懸命働くアルバイトの様なものです
私は、個人的な考えとして『会社の上司は基本的に少しワガママでおバカな方が良い』と考えています
その方が部下が簡単で単純な忖度をすれば良いというのが分かり、「仕方がないな」と上司を支える気になれると思うからです
「こんなバカな上司の元に居たくない」と考える人は遅かれ早かれ離職して起業でもするか、さっさと昇進してしまい現場には居なくなります
まとめると、人から『頭が良い』と思われるのは自分の負担が増えるだけで何も良い事は無く、反対に人から『頭が悪い』と思われるのは実質的に他者に負担を任せられるし、任せられた人も気分良く負担を被ってくれると考えます
何もかもを理詰めで上から目線でやらされると、普通の人は嫌気が差します
そうではなく、相手が「仕方がないな」と自ら頑張る理由を作ってあげる事こそが有能な上司の姿と思います
今現在で言えば、誰も彼もが「自分は頭が良い(はずだ)」と思おうとして辛くなっていると思います
誰かと話が合わないと直ぐに『IQが20違うと会話が成立しなくなる』という俗説を用いて、相手をとんでもないバカであると結論付けますが、この俗説を持ち出す人のほぼ全員が『自分の方がIQが20高い側』であると考えています
しかし、普段の発言を聞いている限りでは当該人物に知性を感じるところが無い人ばかりです
この俗説を正しいと仮定するのであれば、IQ高い側だけが会話が成立しないと感じる訳ではなく、IQ低い側も同じように感じます
つまり、会話が成立しない人が居るという事実だけを以って、相手のIQが低い(つまりは相手はバカである)というマウント取りは成立していないのです
もしかしたら、この人物の周りの人が全員IQが低く、たまたま会話が成立していただけの状態なのにも関わらず、高IQの人物がいきなり現れて会話が成立しなかっただけなのかもしれません
簡単に言うと、「こいつは頭が悪いから会話が成立しない」と相手に対しマウントを取ろうとしても、それは第三者から見れば、どちらが頭が良い側なのかは判断が付かないのにも関わらず「こう言えば自分は頭が良いと思われるはずだ」と考えてしまっているのです
能ある鷹は爪を隠す と言います
自分が頭が良くて相手と会話が成立しないなと感じたのなら、譲ってあげてください