初めまして
melloと申します
今回のテーマは地方移住についてです
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
人が出ていくのには理由がある
自分が少数派である自負があるのであれば地方移住も悪くないかもしれない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は地方移住についてです
コロナ禍を経て、リモートワークなども活況になり、都会の高い家賃に辟易している人達が安い家賃の地方への移住を検討する人が増えているようです
そして、案の定勢いだけで移住した結果、ストレスを溜めて失敗し都会へと帰って行っているというのもニュースになっています
独り身のフットワークで移住して失敗する分には、個人の判断ミスや経験としてまだ救いはありますが、夫婦に子供まで連れて移住したとなれば失敗による損失コストは相当なものだと思います
私は、若い頃は「田舎に移住して、子供に自然に触れてほしい。などと言っているのは親のエゴであり、子供の将来の事を考えたら都会に住む方が絶対に得」と考えていましたし、今も大本の考えは変わりません
子供の学歴の事を考えると進学校や学習塾などは都会の方が数多くあります
数があるという事は選択肢があり、合わない所だった場合、違う学校や塾に通い直すのも容易です
『東京大学に進学すること』が目標だとするならば、東大合格者を多数輩出している進学校や学習塾というのはやはり都会に集中しています
東大に合格した先輩が同じ高校に居る可能性も高くなります
また、社会人になるにあたっても、企業の大半は東京一極集中もあり、東京に住所がある人は有利です
新社会人になりたての頃は実家から職場に通える事も、資産形成に有利です
同じ理由で、埼玉・千葉・神奈川などの隣県に就職し、一人暮らしを始めたは良いものの、職場が合わずに退職してしまったとしても、実家が東京に有れば、一度実家に帰って再出発するという行動が取れる分有利です
つまり、子どもの事を思うのであれば、東京に住むというのはメリットばかりです
一方、田舎で子育てをする事のメリットは『自然』の一点張りです
子供の情操教育の面で優れている様に思えますが、それがはたして都会ではできないのかと言われるとそんな訳はありません
田舎には田舎になるだけの理由があります
首都である東京は別にしても、大阪・愛知・福岡・宮城は立派な地方都市です
東京には首都としての機能が集中している以上、東京に本社を置くというのは計算上メリットがあります
しかし、地方都市に人が集まるのはその土地に魅力があるからです
ではそれ以外の土地は?
魅力が無いから人口の流出が止まらないのです(高齢者の死亡による人口減は除く)
そんな田舎に、便利な都会から越して来て楽しい訳がありません
田舎特有のイベントの少なさ、閉鎖空間に於ける人との距離感、人口が少ないが故に低くならざる負えない住民サービス
今まで、都会で暮らしていて当たり前のように享受していたメリットを田舎に来てようやく認識するのです
都会では当たり前に存在している都市ガスですが、名前の通り都市にしかありません
当然、田舎ではプロパンガスです
プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高いです
基本的には約2倍です
プロパンガスの供給元は地場に根付いた業者であることがほとんどで、大体の場合は業者の言い値になります
料金の値下げの交渉をしてくれる大家なんてそうはいません
さらにはネット回線の問題もあります
田舎には未だに光回線の通っていない地域なんてざらにあります
大体がケーブルテレビと一体になっているネット回線だったり、もっと酷いとADSLのネット回線だったりもします
ADSLのネット回線は2024年03月末にサービスを終了するというアナウンスがNTTよりなされていますので、田舎はケーブルテレビかモバイルWi-Fiやホームルーターになります
光回線とケーブルテレビのネットの違いとして、使用するケーブルの種類が違う事が挙げられます
ケーブルテレビは同軸ケーブルと呼ばれるケーブルです
光ファイバーはネット回線として特化したケーブルですが、同軸ケーブルは名前の通りテレビ放送も同時に送信してますので、送信するデータ容量の上限が光ファイバーに比べて低い事が特徴です
「どうせ外に出ないしネットがあれば問題ないから家賃の安い田舎に移住する」
というのは早計という事になります
もちろん、上限の低い同軸ケーブルで満足という人は問題ありませんし、運良く光回線が引いてある賃貸に住めれば良いのですが、そんな物件はそうそうありませんし、物件探しの足かせとなる条件が一つ増えれば、住宅の数自体が少ない田舎では致命傷でしょう
あんまりにも田舎過ぎる場所に住むのは難易度が高すぎるというお話でした