初めまして
melloと申します
今回のテーマは『アンカリング』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
人間的に見れば一つの節目であり、何らかの意味がある事ではあるが、現実的にはその数字に何の意味もない
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は日経平均株価史上最高値更新についてです
2024年02月22日、東証引け後、日経平均株価は3万9098円を付けました
これは過去の、1989年12月29日に付けた日経平均株価の最高値である3万8915円を超え、歴史上最高値を更新した事になります
これは非常におめでたい事であり、日本市場に参入する事の価値が向上します
以前のブログでも書きましたが、日経平均の平均的な割安度を示す平均PERも段違いです
つまり、一時のブームやバブルでなく、実力で最高値を更新したという事です
ここで、多くの人が陥りやすい心理的なお話をします
『アンカリング』と呼ばれる物です
現在の日経平均株価は最高値を更新しました
となるともうそろそろ下落するのではないか?
と考える事です
アンカリングとは、読んで字の如くアンカー(錨)の事です
つまりバブル時の最高金額3万8915円に何らかの意味合い、或いは到達ポイントとして、何らかの意味のある数字と考えてしまう事です
アンカリングは人間的に見れば一つの節目であり、何らかの意味がある事ではあるが、現実的にはその数字に何の意味もないのです
今の日経が安いと思われれば買われるし、高いと思われれば売られます
ただそれだけです
長期投資家であればアンカリングに惑わされる事のないようにしなければなりません
インデックス投資家であっても全米株式を購入している投資家には(直接的には)無関係ですが、全世界株式を購入しているの投資家であれば日本株の株価上昇は投資信託の基準価格の向上に大いに貢献しています
「日経平均株価が最高値を更新して、もうそろそろ下落しそうだから一部利確しよう」とは考えてはなりません
生活防衛資金などの関係から定期的に行われているリバランスの時期であれば問題はありませんが、『日経が最高値を更新したから』行われるリバランスはしない方が良いでしょう
何度も言いますが、理論的に考えれば過去最高値を更新した事になんの意味も無いのです
というお話でした