『餅は餅屋』の危険性

初めまして

melloと申します

 

今回は、昔のことわざである『餅は餅屋』についてです

 

結果だけ知りたい方向けに先に結論を書かせて頂きます

 

専門家に丸投げは利権を生む危険性がある

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

さて、日本には古来から伝わった「ことわざ」という物があります

 

先人達の経験則が含まれ、大変に含蓄がある言葉が多い事が有名です

 

例えば、「急がば回れ」急いでいる時こそ安全な道でしっかりと歩を進める事が大事

と説いています

資産形成に急ぎ、レバレッジ取引をする事にも当てはまりますね

 

井の中の蛙大海を知らず」狭い世界観しか知らないにも関わらず、全てを知ったような口調で物事を語ること

自分はこうやって成功した、だからお前もこうしろと強要する事に当てはまりますね

 

「負うた子に教えられる」目下の者からも得る物があること

後輩からの進言にも柔軟に受け入れて上げる事の重要性を説いています

 

 

とまぁ、まだまだ大量にあるのですが

中には、現代にはそぐわないのではないかと思うものもあります

 

私にとってそのことわざが「餅は餅屋」です

意味としては、物事にはそれぞれの専門家が居て、下手な素人がやるより専門家に任せた方が良いという意味です

 

裁判をする時に弁護士は必要です

自己弁護では法律の専門家相手に敵うはずもありません

裁判では弁護士に任せましょう

 

治療をするのに医者は必要です

民間治療では医学には敵うはずもありません

治療では医者に任せましょう

 

これらは私も納得するところです

私が危険と考えているのは、その有用性や運用方法を彼らに聞いていないかという事です

 

私は少年法の撤廃に賛成です

それは、昔より物事の分別が早い段階で付くようになっているはずだと思うからです

今は誰でも(特に若ければ若いほど容易に)人類の集合知であるインターネットにアクセスでき、簡単に物事の正解が理解できる様になりました

その証拠に成人年齢も20歳から18歳に引き下げられました(政治的思惑もあると思われますが)

また、少年法を盾にとった犯罪も多く、その犯行内容も隠し葬り去られることも多くあります

青少年の更生の為に作られた法制度ではありますが、あまり有効に作用しているとは言い難いのが現状だと思います

しかし、法曹界においては少年法の撤廃に関し反対意見が多く聞かれます

それは少年法に於ける保護処分で少年が十分に更生し、社会を構成する一員といて生きて行って欲しいという考えかと思います

 

しかし、私の邪な考えでは「弁護士や裁判官は、自分たちが苦労して暗記した全ての法律の中から少年法が無くなって(試験範囲が狭まって)司法試験が簡単になるのが許せない」と考えているのではないのか?

という疑念がどうしても拭えません

つまり、実際の正義の話より、自身の持つ「司法試験合格者」という価値を下げない為のポジショントークなのではないかという疑念です

 

そう考えると、彼らに少年法の是非を聞くのは得策でしょうか?

 

 

健康についても同じことが言えます

現在、日本国に於いて健康保険は全国民が加入しています

国民健康保険社会保険かは人によりますが

基本的には病院に行っても自己負担は6歳から69歳までは3割です

他は2割だったり1割だったりします

良く言われる話ですが、ご高齢者が特に体調が悪い訳でもないのに病院に行ってお友達と談笑する為の場所になっていると言われています(人は年を重ねれば重ねるほど不調を抱えやすくはなるので、若者に比べて高齢者が体調が悪くなる確率は高くはなりますが)

実際、コロナ禍では病院に高齢者が来なくなったと言われていましたね(新型コロナウイルスは高齢者ほど症状が重症化しやすいという特性があったので高齢者ほど危機感があったと思われます)

 

また、フリーアナウンサーの長谷川豊氏は2016年のブログ記事にて

人工透析は自業自得であり、治療に健康保険を使わせるべきではない

という旨の記事を投稿し大炎上しました

 

上記の2件は、国民全員が健康保険に加入している現在の国民皆保険制度が原因です

国民全員が安心して医療に繋がれる国、スローガンとしては美しく正しいです

しかし、実態としては、健康で病院に行く事もない若者から保険料を徴収し、高齢者や(長谷川氏の言う所によると)自業自得の患者の為に使われているのです

簡単に言えば、苦労して摂生している人物から金を巻き上げ、不摂生で好き勝手に生きている人物に金を流しているに等しいという事です

 

そう聞けば、真面目に生きている人間からしたら、国民皆保険の撤廃、又は変更を求めるのも無理からぬ事と思います

しかし、病院や医者など医療関係者に是非を聞くと反対されます

 

もしも身体に万が一の事があった場合、金銭的理由により医療に繋がれなくなり命を落とすような事があってはならない

という高尚な考えかと思います

 

しかし、私の邪な考えでは「病院が営利企業である以上、税金に簡単に手を突っ込める(患者の金銭的負担が少なくリピーターにし易い)現状は変えたくないんだろうな」

という疑念は拭いきれません

 

つまり、医は仁術、という高尚な考えではなく、営利目的上有利な現状を維持したいのではないかという疑念です

 

お友達と談笑するのが目的の高齢者も、不摂生が元で糖尿病になった人工透析患者も、病院にとっては等しくお客様であり、その料金の7割以上が税金から支払われるとなれば、客の金銭的負担も少なく安定的な病院経営が容易だからです

 

医療関係者が激務であり、大変な技術職である事を考えると、高い報酬は得ていて良いと私も思いますが、支払われる給料の源泉が税金であると考えると、手放しで容認できるようなものではありません

 

そう考えると、彼らに健康保険の是非を聞くのは得策でしょうか?

 

 

とまぁ、つらつらと考えを語りましたが、基本的に私なんかより、専門家である彼らの方が現場の知見もあり、実態を把握している訳ですし、頭の作りも私なんかより別物でしょうから

私の意見や考えよりも彼らの意見の方が正しいのではあると思います

また、私の様な邪な考えを、実際に思って悪意を持って職務に就いている人も極少かと思います

ただ、タイトルのことわざの様に、専門家に全てお任せ、というのは如何なものか

というお話でした