ミニマリストという生き方

初めまして

melloと申します

 

今回は、数年前に流行っていた「ミニマリスト」という生き方について私見を述べたいと思います

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

ミニマリストの定義に囚われ過ぎると人生が窮屈に感じます

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

さて、今回も考え方についてのお話ですので、誰かの言い分は間違っているなどの他者を否定したり、非難するものではありません

 

数年前から、ミニマリストという名前が流行りました

日本では、佐々木典士(ささきふみお)氏という方がブームの火付け役ではないかと言われています

テレビでも何度か特集を組まれて、その目を引くライフスタイルはニュース番組等で広く扱われていました

 

 

ミニマリストとは、必要最低限の物で生活する

 

ということらしいです

 

基本的に、現代人は不用品を多く持ちすぎているという理念があり、それら不必要な物を捨てていく事で人生において本当に大切な物を見つけるという事だそうです

 

現代の日本人の若者は大体がお金が無いので、この理念に共感し、小消費の生活へ傾倒していました

 

しかし、酷いのに(ミニマリストが行き過ぎると)なると

自宅で風呂に入らない、なぜならスポーツジムのシャワーがあるから、とか

冷蔵庫は持たない、なぜなら近くにスーパーがあるから、とか

一見、合理性があるようでそれらは都市部に住むから出来ることであってシェアリングエコノミーの時代だからと、身も知らぬ他人と生活を共有する様な生き方、私にはとても真似できません

期間が決まっている期間工でお金を貯めている間だけ住むというのならまだ分かりますが、家賃が安いからとプライベート空間の無いシェアハウスに住むという意見と違いがありません

 

 

しかし、面白いのがミニマリストを標榜する若者は、皆が皆、判を押した様にパソコン中毒・スマホ中毒な人が多い事です

 

とある物に依存するというのはミニマリスト云々の前に、心の平穏を保てません

 

ミニマリストを始めて、数年経つと(早い人は数か月)このブームに飽きたのか面白いように辞めていきます

 

それもそのはずで、コロナ禍の自粛要請がなされていた時も旅行がしたい、帰省がしたいという人達で溢れていました

自粛要請が解除されたら、これでもかとばかりに遠出や外出をする人が以前にも増して増えたみたいです

 

つまりは、人はただ『じっとしているだけ』という事が出来る人と出来ない人とに分かれるのです

 

ただ、空をじっと眺める

ただ、海をじっと眺める

それも何時間も

 

そんなことが出来るのは少数派な様です

考えてみれば、人生はそのスタートから他者との競争に晒されています

生後、何か月でハイハイを始めた とか

何か月で言葉を話した とか

幼稚園受験、小学校受験、中学校受験 とか

学校のテストで平均点は○○点なのに自分は○○点だった とか

スポーツで他校と戦った とか

就職の面接や社内評価 とか

 

こういった他者との競争という人生を歩んでいるのに、ただ風景を眺めているという行為は、時間を無駄にしているという焦燥感を感じるのではないでしょうか?

時間に追われる感覚、他者に追い抜かれるのではないかという恐怖、これらを抱えながらミニマリストなんて言っても、どうせ捨てれないパソコンやスマホに時間が集中するだけで、次第に『自分は無駄な行為をしているのではないか?』

という焦燥感から辞めていってしまうのではないでしょうか?

 

幸か不幸か、現代は物に溢れ、飽食な時代であり、自身で全ての物に対して価値を見出す事には多大な労力が掛かります

 

物を減らさなければならないという強迫観念に取りつかれて、物の価値を決めかねるのであれば、そもそもミニマリストという定義に囚われていると言えます

 

おそらく、多くの人は、いきなり必要な物以外をすべて捨てると強行するのではなく

物が壊れたり汚れたりして、捨てなければならないとなった時に初めて買い替えるべきか無くても良いかと思考するくらいがちょうど良いのではないでしょうか?

 

大事なのは、新しく買う物は必要であると思う物だけにするということと思います

 

そういった自分自身と向き合う時間が現代人には必要だし、やりなれていないのであれば少しづつでも始めるべきだと思います(ミニマリストではなく、自身と向き合うこと)

 

フィンランド映画の『365日のシンプルライフ』という映画をご存じでしょうか?

 

映画内では『ミニマリスト』という単語こそ出てきませんが、やっていることは、まさしくミニマリストそのものです

 

映画では、自身の全ての所有物を、一旦倉庫に預けて、一日に一つづつ取り出してくる

という実験をしています

 

この方法であれば、全ての所有物を一旦捨てて、どうしても必要な物は新しく買い直すという、環境にも財布にも悪い事をせずとも、自分にとって大切な物は何なのかが分かると思います

 

『○○を持っているのはミニマリストとは言えない』

ミニマリストなら○○を持っているべき』

などの他者からの雑音に悩まされる事もありません

 

私が思うミニマリストとは、新しく買う物を減らし、今ある物をできるだけ長持ちさせて、もし壊れても修理したりして、廃棄する物を減らす事です

その繰り返しの先にある部屋が上記の画像の様な部屋であれば良いと、そう思います