初めまして
melloと申します
今回のテーマは『ファッション○○』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
先人への敬意が見えないから
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回はファッション○○についてです
ファッション○○という言葉は侮蔑と共に言われます
「ファッションオタク」という言葉には、服飾が趣味の人という意味ともう一つ意味があります
それはオタク風を装っている人、という意味です
同じような意味で、ファッションバイカー・ファッションサッカー・ファッション貧乏…いくらでもあります
これらの言葉は『ファッション』が先に来ているのが特徴で、文字通りそのカルチャーには本当は興味は無いけれど、今流行っている(話題になっている)から自分もいっしょかみしたいという下心を指しています
カルチャー名の方を先に持ってくると全く意味合いが変わってきます
オタクファッション・バイカーファッション・サッカーファッション・貧乏ファッション、これらは全て服飾の事を指しています
『ファッション』が先に来ているのは、彼らを見てそのカルチャーの人達が彼らの事を文字通り服飾扱い(自らを良く見せるための道具)しているのではないかと感じているからです
『オタク』風を装う事で、サブカルチャーに詳しいという評判を得ようとしている様に見られている訳です
個人的には『ファッション業界』という物は虚構だと考えていますので、納得の考え方です
基本的には、カルチャーは人の出入りが活発である方が好ましいのでこういった『にわかファン』は、むしろ歓迎こそすれ、侮蔑の対象とはならないはずです
ではなぜこういった文化が根付いているのか?
理由は二つ考えられます
一つ、先人が自分のアイデンティティーを奪われる恐怖から新規に厳しく当たる、若しくは自らのアイデンティティーを盾に新規を攻撃したいだけ
もう一つは、新規が先人に対して敬意を払わず、むしろ『同じ趣味の仲間、つまり同等の存在だろ』と無礼に振る舞い、ファッションとしてカルチャーを利用しようとしている下心が駄々洩れなのが気に食わないか
この二つです
一つ目は先人に非があります、ですが二つ目は新規に非があります
昨今の風潮で『にわかは叩かずに育てろ』と言われる事があります
ですが正しくもあり間違ってもいます
この主張は「金を払ったなら何をしても良い」という考えと同義です
人が作ったカルチャーと、今日までそのカルチャーを支えて来た先人に敬意を払えないのはあまりに幼稚であり、野蛮です
例えるならば、大荷物の家庭の引っ越しをする際に、家族みんなで家財家具の梱包・運搬をして、退去予定の部屋の清掃を行い、入居予定の部屋の清掃を行い、家財家具の設置が殆ど終わりかけた頃になってから叔父が新居に来て、叔父は梱包された荷物から靴箱に靴を直した段階で引っ越しが完了した後に『俺達全員で引っ越し作業をしたよな』と言ってくるような物です
簡単な四文字熟語で言う所の、厚顔無恥であると言えます
礼をもってカルチャーに入る新規を叩くのは、私もおかしいと思います
しかし同様に(逆説的に)、カルチャーに新規で入る時に自身が叩かれたのなら、まずは自分が先人に礼を失していなかったかと自問自答する姿勢こそが肝要と考えます
というお話でした