初めまして
melloと申します
今回のテーマは『界面活性剤』です
結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます
洗剤に頼りきりになって洗った気になるのが一番危険である
内容が気になった方は引き続きご覧ください
さて、今回は洗剤についてです
皆さんは日頃、どれほど洗剤に接しているでしょうか?
おそらく毎日何度も接していると思います
毎日の入浴・食器などの洗い物・洋服の洗濯・手洗い用の石鹸・たまにする部屋掃除の壁や窓用の洗剤、等々
洗剤の成分表に必ず記載されている『界面活性剤』に接しない日など、おそらく一日として無いのではないでしょうか
私は、毎日の入浴自体が過剰であるというスタンスですので、その中でも界面活性剤に過剰に接する事を嫌います
多くの場合の人間の汚れというのは、界面活性剤を使用しなくとも、水やお湯で落ちると考えます
湯シャンという言葉をご存じでしょうか?
シャンプーを使用せず、シャワーのお湯だけで髪を洗う事を指します
さらにはタモリ式入浴法というのもあります
身体をナイロンでゴシゴシする必要は無く、お湯を張った浴槽に浸かって手で体を多少擦る程度で十分とする方法です
私は上記の二つとも4,5年ほど続けています
特別不都合も感じませんし、不衛生だとも思いません
洗濯用洗剤については、水+洗剤で洗った場合とお湯だけで洗った場合で洗浄効果は大差が無かったという研究結果も出ています
こんな都市伝説があります
とある家電メーカーが洗剤の要らない洗濯機を開発しました
水だけで洗濯をしても洗剤を使用した時と同じ洗浄結果になります
その家電メーカーは凄い開発をしたとすぐさま宣伝をしようとしました
ただ、何故か広告代理店は難色を示しました
テレビCMや新聞に挟み込む広告チラシも受けてくれませんでした
なぜか?
洗濯用洗剤を作っているメーカーが広告代理店の大スポンサーなので、この洗剤の要らない洗濯機が世に出回れば洗剤メーカーからの仕事を失ってしまうからでした
こうして画期的な開発をした家電メーカーは洗剤の要らない洗濯機の販売を諦め、元の洗剤で洗濯する洗濯機の開発に戻りました
とさ
この都市伝説の事の真相は分かりません
ただ、我々一般庶民は『洗濯に洗剤は絶対必要』という固定観念に侵されています
一時期、『洗濯マグちゃん』なる商品が発売されました
この商品はマグネシウムを洗濯ネットに入れただけの簡易的な商品でしたが、その根拠は『マグネシウムが水と化学反応を起こして、洗濯水を若干のアルカリ性に変化させる事で洗剤を使用した時と同じ効果がある』とする商品でした
ただ、この洗濯マグちゃんがある程度の知名度を得た後「科学的根拠が無い」という事で、消費者庁から課徴金納付という措置命令を受けました
事の内容は、洗濯マグちゃんの製造メーカーである宮本製作所のHPや商品パッケージにて書かれていた『洗剤を洗濯マグちゃんに置き換えるだけで同様の洗浄効果』という謳い文句が過大広告であるとされた様です
マグネシウムが水と触れる事で化学反応してする事
水がアルカリ性になる事
アルカリ性の水で洗濯した場合の洗浄効果の高さ
これらが否定された訳ではありません
ただ、洗濯マグちゃん一つ入れただけでは、洗濯槽の中の水(だいたい50Lくらい)を十分にアルカリ性にしきれない為、洗剤を使用した時と同様の洗浄効果があるとは言えない
という事みたいです
つまりは逆に言うと、もっとマグネシウムを大量に入れれば洗剤と同様の洗浄効果を持つという事を消費者庁ですら認めたという事になります
もっとも、洗剤と同様の洗浄効果を得るためには何グラム…いや何キロのマグネシウムを洗濯機に入れないといけないのかは明記されていませんから、現実的に洗濯マグちゃんを洗剤の代替品にするのは難しいと思います
ですが、前述した都市伝説を聞いてからだと受ける印象は変わるのではないでしょうか?
何らかの闇の力が働いて…と陰謀論者なら結び付けて考えてもおかしくはありません
ただ私は、タモリ式入浴法を信じる物として、人の身体から出た汚れがお湯で落ちないはずがないと考えるので、洗濯に関してもお湯で十分だと考えます
食器用洗剤やキッチン用洗剤については、私は『時間を買っているだけ』だと思います
10年間一回も洗っていない魚グリルを洗おうとする場合は多くの場合は洗剤が必要だと私も思います
それは長年、魚から脂成分が何度も滴り落ちて固着し、さながら鍾乳洞の様に積み重なりできた汚れであると考えるからです
料理の度に毎回、水洗いお湯洗いをしているのであれば洗剤は必要ないと考えます
身体を洗うものでは無い以上、たわしや金たわしを使っても問題ないので、水やお湯で濡らしながらたわしや金たわしでゴシゴシやれば、大体の汚れは落ちます
歯医者の一部の先生は『歯磨き粉は必要ない』と明言している先生も居る程です
これは、歯磨き粉の成分的にミントなどのサッパリする成分が含まれていない為、歯ブラシで十分に磨けていなくても「なんとなく全体的に磨けた気になる」というのを防ぎたいという思いから言っているそうです
歯磨きに関しても、歯磨き粉を着けた方が良いか着けない方が良いかは結局、人の感覚によります
まずはしっかり磨く事ができるかどうか、そしてそれに加えて歯磨き粉を使用するかという事です
正しい歯磨きも出来ていないのに、歯磨き粉の効果で何となく磨けた気になる事が危険なのです
結局、洗剤に頼りきりになって『洗った気になる』よりかは、水やお湯だけでもしっかり洗う事が大切だと思う
というお話でした