インデックス投資はフリーライダーではない

初めまして

melloと申します

 

今回はインデックス投資フリーライダーなのかについてです

 

結果だけ知りたい方向けに結論を先に書かせて頂きます

 

インデックス投資は間接的に運用会社に指数使用料(ライセンスフィー)を支払っているのでフリーライダーではない

 

内容が気になった方は引き続きご覧ください

 

 

 

 

 

 

 

さて、インデックス投資フリーライダーなのか?

という疑問ですが、私はフリーライダーではないと思います

 

フリーライダーとは何ぞや?

という事で例によってwikiから引用させて頂きます

 

フリーライダーとは

フリーライダーは、経済学用語のひとつ。公共財のように非排除性があるサービスについて、対価(供給のための費用)を支払わないで便益を享受する者を指す。

 

引用終わり

 

定義的に見れば明らかですが、インデックス投資フリーライダーでは無い事が分かります

少し言葉が難しいのでかみ砕いていきます

 

公共財とは、誰もが平等に恩恵に預かれる財産の事です

つまりは、空気などを指します

誰もが当たり前に空気を吸えますよね

 

次に非排除性とは、誰かは恩恵に預かれて誰かは恩恵に預かれないという状態ですね

 

整理すると、フリーライダーとは

例えると、飲食店に入りました。食券を購入してご飯を食べている人の隣に座り、食券を購入せずにご飯をくれ、と言っているようなものですね

 

当然、飲食店は営利目的で営業している訳ですから、お金を払わない人物はお客様では無い訳ですから、飲食物の提供を拒否します

 

ではどんな状況なら飲食物が提供されるのか?

それは営利目的じゃない場所という事になります

炊き出しなんかが良い例ですね

彼らは対価(お金)を払わずに飲食にありついている訳ですから

 

しかし、当然、炊き出しを行う側もボランティアとして行っているわけですから

提供相手の利益だけを満たせば良いので、話は簡単です

 

街のごみ拾いのボランティアなんかもこれにあたるかもしれないですね

ボランティアの人達が一生懸命ゴミを拾ってくれているから、その周辺に住む人達はゴミの少ない綺麗な街で気持ちよく外出できる訳です

 

 

さて、翻ってインデックス投資フリーライダーなのか?

インデックス投資はとある指標に沿って株式を購入し、バイ&ホールドするだけという手法ですが

指標に沿うように購入するためには、投資信託会社は当該指標の作成者に対して指数使用料(ライセンスフィー)を支払わないとなりません

 

日本国内にて純資産残高No.1である三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用報告書の8ページをご覧ください

 

こちらの信託報酬の欄をご覧ください

まず、投信会社、こちらが三菱UFJ国際投信です

次に、販売会社、こちらがSBI証券楽天証券などの証券会社になります

最後に、受託会社、こちらが運用資産を保管・管理する信託銀行になります

 

販売会社、受託会社、これらに関してはそっくりそのまま会社の利益として売り上げになります

しかし、投信会社の金額に関しては、この0.036%からさらにライセンスフィーをS&P社へ支払わなくてはなりません

詳しい金額や割合は会社によって変わったりして、当事者でしか分からない様になっているようですが、世界最大級の運用会社、バンガードのS&P500のETFであるVOOの経費率(手数料)は0.03%ですから、おおよそそのくらいなのだと思われます

 

つまり、一見、インデックス投資は指数に連動しているだけなので、アクティブ投資家が一生懸命売り買いして作った銘柄の適正な価格(効率的市場)にタダ乗りしているだけのフリーライダーと思われますが、そのインデックス(指数)に連動するために指数の製作者に適切な料金を支払っていますのでフリーライダーではないという事です

 

今後、ライセンスフィーという物が撤廃されるような事があれば、また話は変わってきますが、今現在はライセンスフィーを支払っている以上、フリーライダーと非難される謂れはないということです

 

さらには、株式投資…というか投資全般に言えることではありますが、投資というのは参加者全員が、大なり小なりリスクを抱えて行うからこそ、利益が生まれます

上記のフリーライダーの例の様に、一方的に利益を享受するというのは難しい世界です

インデックス投資をしても損をする人はしますし、逆にレバレッジをかけて取引をして莫大な富を築く人もいますし、タイミング投資に磨きをかけてデイ・スイングトレードで利ざやを稼ぐ人もいます

 

損をする可能性があるから得をする可能性がある

得をする可能性があるなら損をする可能性がある

当たり前の事です

インデックス投資家が飲食店にてお金を払わずご飯を食べているかの物言いには辟易します